目次 非表示
お部屋のにおいをどうにかしたい!お部屋の中でもできる菌・ウイルス対策をして安心して過ごしたい!のどちらのニーズを満たす商品が次亜塩素酸水を使った空間除菌・消臭(脱臭)です。
以前は、次亜塩素酸と言えば次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)と誤解されている方も多かったですが、次亜塩素酸=次亜塩素酸水と正しい認知が広がってきています。
大手電機メーカーのパナソニックが「ジアイーノ」とという次亜塩素酸水を使ったの空間除菌脱臭機を販売されCMを目にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、同じ成分を使ったジアイーノとキエルキンの空間除菌の違いについてお伝えしていきます。
ちなみにキエルキンは、2012年から販売を開始した老舗のメーカーですよ!(ジアイーノさんは2017年から販売されました!)
キエルキンとジアイーノを比較
キエルキン(次亜塩素酸水)とジアイーノについて項目を下記の表に比較しました。
キエルキン 塩化ベンザルコニウム 比較 | ||
名前 | キエルキン(次亜塩素酸水) | ジアイーノ |
噴霧器の種類 | 超音波式 | 気化式 |
物質の状態 | 液体 | 気体 |
次亜塩素酸の濃度 | 生成時200ppm ※噴霧時希釈し、50~80ppm | 生成時約35ppm ※放出される次亜塩素酸0.1ppm未満 |
次亜塩素酸の生成 | 混合式 | 電解式 |
pH | 弱酸性6.8 | 弱アルカリ性8.5 |
除菌・消臭力 | ◎ | △ |
安全性 | ◎ | ◎ |
費用 | 液剤購入費と超音波加湿器の機械 | 機械の購入代と消耗品代 |
メンテナンス | お掃除不要 | 毎日タンクの清掃 ※その他清掃必要 |
キエルキンもジアイーノも同じ成分である次亜塩素酸を使用しています。そのため、安全性に関してはほぼ同等であるといえます。(製法により物質の品質が変わります。)一方で、空間噴霧をする時の濃度が大きく異なり成分をお部屋に行き渡らせるスピードが大きく異なります。
その要因のの大きな違い噴霧器の種類が違うことです。
キエルキンは、超音波式を採用しており、比較的湿度に関係なく噴霧することができます。
濃度50~80ppmの次亜塩素酸水を300~400ml/hで噴霧することが可能です。(噴霧器のスペックによって前後します。)
一方、ジアイーノは気化式を採用しており、水を含んだフィルターに風を送り気化させる方式のため次亜塩素酸成分が少なくなってしまいます。
濃度0.1ppmの気体の次亜塩素酸成分と一緒に380ml~650mlで加湿することができます。(F-MV5400の場合)
つまり、次亜塩素酸成分の濃度の差が歴然のため気化式よりも超音波式の方が多くの成分を空間に行き渡らせることができます。
下記の記事に加湿器の比較についてもまとめています。
補足:加湿能力自社実験ですが、晴天日にもかかわらず噴霧量が気化式:超音波式=1:8という結果でした。さらに、気化式は、曇りもしくは、雨の日であれば湿度が高まり、噴霧量が減少します。
次亜塩素酸は、菌やウイルスに幅広く効果があり、その次亜塩素酸の力を一番発揮できるpHは弱酸性の領域です。下記の記事に次亜塩素酸水のpHによる違いをまとめています。
ジアイーノは、弱アルカリ性の次亜塩素酸水。キエルキンは弱酸性の次亜塩素酸水のため、菌やウイルスに対する効果も弱酸性領域であるキエルキンの方が効果が高いことが分かります。
キエルキンを選ぶ人はとにかく手間を省きたい方におススメで、ジアイーノを選ぶ方は、コツコツ派のまめな方におススメです!
費用のイメージは、車に購入に例えると分かりやすいかもです!車のリースのイメージがキエルキンで一括買いがジアイーノのイメージです。
キエルキンは、メンテナンスがほぼ不要で、液剤が減ってきたら継ぎ足しながら使うことができます。そのため、液剤の購入がランニングコストになります。(機械代が安価)
一方で、ジアイーノは毎日タンクの清掃が必要だったり、定期的に様々な箇所の清掃が必要になってきます。ですが、消耗品の交換の費用も年間1万円を切る程度でランニングコストは安いです。(機種代が高額)
キエルキンとは
キエルキンは、次亜塩素酸と純水のみで生成した200ppmの弱酸性次亜塩素酸水です。医師会病院であるおんが病院と共同研究の末に誕生しました。キエルキンについての概要は下記からどうぞ!
キエルキンとは一時期コロナウイルスが蔓延した時に、「次亜塩素酸水の空間噴霧は危険だ!」の誤解を招くニュースが散見され風評被害が多くありました。
しかし、次亜塩素酸水に関する安全性の検証やエビデンスを提示することによってその誤解を解くことができました。
キエルキンの空間噴霧に関しては安全にご使用いただけます。
2021年10月21日に、厚生労働省→県および市保健所→幼稚園、保育園、こども園に対して、「事務連絡」があり今までの「次亜塩素酸水の空間噴霧を行うことは推奨しない」という方針から「適切に使用上の注意を守って使用することに妨げるものではない」と変更されました。
上記だけでなく、一般社団法人日本食品分析センターや株式会社ボゾリサーチセンターなどの複数の第三者機関による菌・ウイルスに対する有効性や安全性のエビデンスを取得しております。下記にキエルキンのエビデンスをまとめております!
エビデンス一覧「HCUの空気清浄度と次亜塩素酸水ドライミストによる環境除菌効果に関する検討」という内容でおんが病院院長の杉町圭蔵先生、おんが病院副院長の末廣剛敏先生、キエルキンメーカーのラジカルラボにて共同研究を行いました。
補足:HCU(high care unit) とは、高度治療室と呼ばれ、ICU(集中治療室)よりもやや重篤度が低い患者さんを受け入れる治療施設です。
結果、人が出入りする中で約33%の菌を減らすことができました。
消臭に関しては研究内容に含まれていませんでしたが、現場の看護師様から消臭効果も実感していただきました。
おそらく、キエルキンが唯一日本国内で次亜塩素酸水の空間噴霧に対する菌への効果のエビデンスを医師会病院との共同研究をして取得しています!
また、キエルキンと共同研究を行った医師会病院のおんが病院について参考記事を載せておきます。
キエルキンと共同研究している遠賀中間医師会おんが病院を動画で紹介ジアイーノとは
ジアイーノは、有人空間で、次亜塩素酸のチカラで広範囲を清潔除菌(浮遊・付着)・洗浄脱臭できる機器です。加湿機能を兼ね備えた機種もあります。
ジアイーノの仕組みは、下記の4ステップです。
①次亜塩素酸水溶液を電解生成する
②汚れた空気を取り込む
③次亜塩素酸で空気の除菌・洗浄脱臭
④浄化した空気と気体状の次亜塩素酸を放出
次亜塩素酸水は、新型コロナウイルスに対して有効と厚生労働省(消費者庁、経済産業省)が公表されています。
その中で、次亜塩素酸水の定義を「次亜塩素酸を主成分とする、酸性の溶液」とされており、物の拭き掃除には80ppm以上、かけ流して使用する場合には35ppmの濃度が必要とされています。
ジアイーノは、弱アルカリ性のため、次亜塩素酸成分を含んだ弱アルカリ性の水溶液が正しい言い方になりここでいう次亜塩素酸水の定義から外れてしまします。また、濃度に関しても有効とはいえないことが分かります。
ただし、脱臭効果やウイルスや菌に対する効果など研究結果があり上記は、新型コロナウイルスに関してということを留意ください。
ジアイーノのエビデンスに関してははこちらからご確認ください。
ジアイーノは、空間の除菌、消臭の用途で使えタバコの臭いに対しても効果があります。しかし、ジアイーノの性能の低下や部品の寿命に対して影響があるため喫煙するところでの使用はできません。
公式サイトには、トレー内の次亜塩素酸水に、タバコに含まれる有害物質が溶け込み、電極のコーティング成分そのものに悪影響を与えます。その結果電極が著しく劣化し、寿命が短くなります。(ジアイーノは、電気分解して次亜塩素酸水を生成しています。)
※電子タバコ(グローやアイコス等)については、通常の喫煙環境より影響は少ないと考えておりますが、タバコと同様に性能低下や部品寿命への影響が考えられますので、ご使用いただけません。
※タバコのニオイが染みついた部屋のニオイ除去については、若干の効果はありますが、完全にすべてのニオイを除去することはできません。
キエルキンは、タバコを吸う環境下でも全く問題なく使用できますし、むしろ消臭効果を高く感じれるため推奨しております。
まとめ
最後にジアイーノとキエルキンについてまとめます。
・空間ででる次亜塩素酸濃度も量もキエルキンの方が多い
・弱酸性の次亜塩素酸水の方が効果が高い
・キエルキンとジアイーノの空間噴霧は安全
・メンテナンスが必要ですが、ランニングコストを抑えたい人はジアイーノ
・ジアイーノは、次亜塩素酸水でないため新型コロナウイルスの有効性は検証されていない
・たばこの環境下で使えるのはキエルキンのみ
ジアイーノもキエルキンも同じ次亜塩素酸の成分を使用した空間の除菌・消臭の用途で使用できます。お客様のタイプに合わせて是非生活の質を上げるためにもご活用いただければと思います!
以上、キエルキンとジアイーノを空間除菌で比較!次亜塩素酸水で空間除菌の時のポイントについてご紹介しました!
また、記事内で紹介した「次亜塩素酸」を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!