キエルキンと共同研究をしている福岡県遠賀郡にある医師会病院のおんが病院・おかがき病院についてご紹介したいと思います。
遠賀郡にある総合病院で、急性期の患者さんはおんが病院に慢性期の患者さんはおかがき病院と役割を分けています。
急性期とは、「感染症や病気になりはじめの時のこと」を指します。おんが病院は総合病院なので、外科や内科などたくさんの専門医の先生がいるので連携をとりながら患者さんの容態が急変したとしても耐えうる施設を要しています。
一方、慢性期とは、「患者の病気の症状はは比較的安定しており、長くにわたる治療や再発予防を続けるステージのこと」を指します。おんが病院とおかがき病院は組織が同じなため医者の交流や連携が取れており、幅広い医療を患者さんに提供しています。
中間医師会おんが病院・おかがき病院の特徴
おんが病院は最新の設備を揃えているため福岡県内、県外からのたくさんの患者さんを受け入れており、外科手術の回数も増えています。
外科手術後にはおかがき病院のリハビリテーションや療養を兼ねた病棟50床を利用することができ、病院間の連携が取れ安心して患者さんを迎えることができます。スタッフも協力的で、働きやすい病院で、日本でも数ある最先端の設備も備え最先端の医療が受けることができます。
また、HCU(high care unit) という集中管理病棟にも同様に最新の設備を入れており、重症の患者さんを一括して診ることができ、看護師さんの目に入る場所ですぐに処置ができます。
キエルキンはこちらで空間噴霧実験を行い集中治療室内の30%の一般細菌を減菌することができたという結果を得ました。人が出入りする中で空間除菌できることは非常に難しいと考えていましたが、期待以上の結果がでました。その研究結果は、日本外科感染症学会にておんが病院副院長の末廣剛敏先生により発表いただきました。
おんが病院では月に20〜25件の外科手術を行います。外科手術の臨床を経験しながら同時に資格も獲得できるそうです。
他の医療機関では診察費用を来院者が負担する場合がほとんどですが、杉町院長は無料でセカンドオピニオンを始め多くの方が来院し喜んでサービスを受けられました。
当時九州大学医学部長になるまでも20人以上の外科医を育成し、全国で各大学の教授に就任され、その大学で新しい研究に励み、日本の医療の発展のために頑張っているそうです。
若い人材が育ち活躍することが院長にとって非常に嬉しいそうです。若い人が成長する機会があるならば上に立つ人間はそれを応援できる環境を作らなければいけません。その人を信頼することが大切だと院長先生は言います。
おんが病院・おかがき病院の統括院長杉町圭蔵先生の略歴
杉町先生の医者としての歩みは以下になります。九州で初めて生体肝移植を成功させた医師です。
杉町圭蔵統括院長略歴
- 昭和13年年4月15日生まれ
- 昭和38年3月 九州大学医学部卒
- 昭和46年4月 九州大学医学部附属病院(第二外科)助手
- 昭和49年1月 九州大学医学博士の学位取得
- 昭和51年7月 アメリカ合衆国ハーネマン医科大学一般外科へ留学
- 昭和52年8月 九州大学医学部講師に併任(第二外科)
- 昭和53年6月 九州大学医学部附属病院講師(第二外科)
- 昭和58年4月 九州大学医学部助教授(第二外科)
- 昭和60年8月 九州大学医学部教授(第二外科)
- 平成7年12月 九州大学医学部長
- 平成8年4月 日本外科学会理事、日本癌治療学会理事長、日本癌学会理事など
- 平成11年4月 第99回日本外科学会会長
- 平成14年4月 公立学校共済組合 九州中央病院院長
- 平成14年4月 九州大学名誉教授
- 平成22年4月 遠賀中間医師会 おんが病院・おかがき病院 統括院長
- 平成27年11月 西日本文化賞を受賞
以上、キエルキンと共同研究している遠賀中間医師会おんが病院についてご紹介致しました。下記からホームページをご覧ください。