【まとめ】ウイルスや菌をコントロールするために使う言葉の意味

菌やウイルスを消毒

感染症の代表のインフルエンザウイルスやノロウイルス、食中毒を引き起こす黄色ブドウ球菌や芽胞菌、整腸作用がある乳酸菌やビフィズス菌など私たちの身の回りにはたくさんのウイルスや菌がたくさんいて共生しています。

 

中には私たち人間にも必要なものもいれば、体調不良を引き起こす病原体もいます。そのような菌やウイルスたちと上手く付き合っていくためには私達は、コントロールする術を知っています。何気なく除菌や消毒など使っていますが、

 

今回は、コントロールするために使っている言葉の意味ついてご紹介していきたいと思います。

菌、ウイルスをコントロールするために使う言葉まとめ

除菌とは

目的とする対象物から微生物を除去することを意味します。この対象物には食品、衣類、手指、室内などがあります。一方、対象の表面の除菌操作のことを洗浄と呼び、空気や水溶液を対象にすると分離と呼びます。

 

消毒とは

病原性のある微生物を死滅することを意味します。一般細菌には消毒という言葉を用いません。感染する可能性のある菌やウイルスなどの感染症対策として用いられます。

 

殺菌とは

病原性のあるなし関わらず微生物を死滅する除去ことを意味します。但し、ウイルスは菌ではないので含みません。

 

不活化とは

微生物やウイルスの本来の働き(生物活性)を失わせることを意味します。ウイルスは生物学上生物ではないため、殺菌の用語が使用できません特にウイルスの感染力や毒性を減少させることを示すための言葉です。

 

無菌化(滅菌)とは

目的とする対象物から全ての微生物を死滅、または除去することを意味します。無菌性保証水準を定めており、滅菌後、対象物に微生物の生存する確率が100万分の1であれば無菌状態として扱います。国際的にこの基準となっています。

 

防腐とは

微生物の増殖や活動を抑制して腐敗や発酵が進まないようにすることを意味します。主には食品で使用されます。

 

静菌とは

微生物の増殖を抑制することを意味します。冷蔵、冷凍、乾燥、脱酸素。浸透圧の制御など微生物が増殖しない環境にすることで微生物が増えるのを阻害します。

 

抗菌とは

付着した不特定多数の微生物の発生・成育・増殖を抑制することを意味します。しかし、抗菌加工製品ガイドラインには「当該製品の表面における細菌の増殖を抑制すること」と定義されています。この意味では、カビや酵母などの真菌類は含まれません。

 

つまり、抗菌作用とは菌の増殖抑制し、持続性がありますが、殺菌のように攻撃する作用ではありません。

まとめ

殺菌とか消毒など同じような意味で使用していましたが、言葉によって少し意味が違ってきます。ここでポイントを抑えて起きましょう!

●ウイルスは菌ではないので、不活化を使うこと

●抗菌は菌に対して抑制作用はありますが、積極的に攻撃しないこと

●消毒は感染性病原体に対して使用すること

 

などなど、日本語の勉強になってしまいましたが知ってて損はないと思います。

 

以上、【まとめ】ウイルスや菌をコントロールするために使う言葉の意味についてお話しました。参考になれば嬉しいです!