今(2018〜2019年)シーズンのインフルエンザワクチン(予防接種)について

世界で一番感染が流行するのがインフルエンザです。世界各国インフルエンザの予防や対策に力を入れています。その一つの予防方法としてワクチンで、今シーズンのインフルエンザワクチンの4種類の株が決定しました。

 

今回は、今シーズンのインフルエンザワクチンについてご紹介したいと思います。インフルエンザワクチンの効果や時期などの概要は下記からどうぞ!

 

参考:インフルエンザワクチンの予防接種はいつから?ワクチンと副作用について

 

毎年のインフルエンザワクチンは、インフルエンザA型、B型のそれぞれ2種類ずつ入れた4種類の株を接種します。

 

補足:インフルエンザはA型、B型、C型の3種類あります。A型が一番感染しやすく、B型、C型の順番で感染力が低下します。

 

世界保健機関(WHO)が世界中で流行する可能性が高いインフルエンザの株を特定しています。その中で、ワクチンの供給量、効果が最大となるように選択されて決められます。

 

2018年〜2019年インフルエンザワクチンの株はこの4種!

今期の2018年〜2019年のインフルエンザワクチンは下記の4種類に決定しました。

 

1 A型Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09

2 A型Singapore(シンガポール)/INFIMH-16-0019/2016(IVR-186)(H3N2)

3 B型Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)

4 B型Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)(ビクトリア系統)

 

参考:国立感染症研究所「2018/19シーズン インフルエンザワクチン株」

 

2017年〜2018年のワクチンと比較すると1、3は去年と同じ株を選定していますが、2、4のA型、B型の1種類ずつ変更されました。

4のビクトリア系統の候補は B/ Colorado(コロラド)/06/2017とB/Maryland(メリーランド)/15/2016(NYMC BX-69A)の2株でした。

 

実は、メリーランド株よりもコロラド株の方が抗原相同性も高く(アメリカのFDAのデータ)推奨されていましたが、コロラド株ではシーズンに不足の事態が予想されることもあり供給面で問題のないメリーランド株になりました。

 

参考:厚生労働省「2018/2019シーズン向けインフルエンザワクチン製造株について」

今期のインフルエンザワクチンの供給量は約2,650万本の見込みです。この見込みの理由として、昨年の使用量が2,491万本であった事と2012年〜2016年の5年間の平均使用量が2,592万本であった事です。

インフルエンザワクチンの量

引用:厚生労働省資料

 

インフルエンザは日本全員でのチーム戦で対策

 

インフルエンザワクチンを製造から流通して被接種者に行き渡るまでに様々な人たちが関わっています。

国(厚生労働省)、都道府県、市区町村、ワクチン製造会社、卸売・販売会社、医療機関などが関わっています。

インフルエンザワクチン流通

引用:厚生労働省資料

厚生労働省によると、予防接種に関する基本的な計画として各々の役割分担について公表しています。

 

国全体で供給が足りるように医療機関では13歳以上の人には原則1回の接種に留めること(医師の判断により追加も可能)と適切なワクチン数を管理して必要以上にワクチン備蓄しないことが大切です。

 

参考:予防接種に関する基本的な計画(平成26年厚生労働省告示第121号)

 

以上、今(2018〜2019年)シーズンのインフルエンザワクチン(予防接種)についてご紹介しました。手洗い、うがい、キエルキン、ワクチン、人混みを避けるなどいくつもの対策をして乗り切りましょう!