妊娠中の女性にとって、お腹の中の赤ちゃんを感染症から守ることは非常に大切なことですよね。
今回は、母子感染の経路や、具体的な感染症の種類、そして私たちにできる予防策についてお話ししていきます。
母子感染とは?赤ちゃんへの影響と予防の重要性
母子感染とは、お母さんから赤ちゃんへと感染症がうつることを指します。赤ちゃんに影響を及ぼす可能性がある感染症は多岐にわたりますが、適切な知識と予防策でそのリスクを大きく減らすことができます。
感染経路は主に以下の3つです。
胎内感染
お腹の中にいる間に、胎盤を通じて赤ちゃんに感染することです。感染した時期やウイルスの種類によって、流産、死産、または先天性の障害を引き起こす可能性があります。
分娩時感染
出産する時に、産道を通る際に赤ちゃんに感染することです。赤ちゃんが産道で母体の血液や体液に触れることで感染します。
経母乳感染
母乳を通じて赤ちゃんに感染することです。一部のウイルスや細菌は母乳中にも含まれるため、授乳によって赤ちゃんに感染することがあります。
母子感染は、赤ちゃんの流産や死産、あるいは生まれた後に重い後遺症を残す原因となることがあります。
しかし、事前にワクチン接種や適切な治療、日々の生活の中での予防策を講じることで、多くの感染症は防ぐことが可能です。妊婦健康診査では、このような感染症の検査も行われますので、医師の指示に従い、積極的に受診するようにしましょう。
ワクチンで予防できる感染症
ワクチン接種は、お母さんだけでなく、一緒に暮らす家族の皆さんにとっても、赤ちゃんを守るための大切な予防策となります。内容を確認しておきましょう!
風しんウイルスが原因で、飛沫感染(咳やくしゃみなどによる飛沫を吸い込むこと)によってうつります。妊娠初期(特に12週まで)に感染し胎児に感染すると、赤ちゃんに先天性風しん症候群(CRS)という重い障害が起こる可能性があります。
CRSは、先天性心疾患(心臓の奇形)、白内障(目の病気)、難聴(耳が聞こえにくい)などの症状を特徴とします。特に、妊娠12週〜24週での感染は難聴の症状が出やすいとされています。
妊娠を希望される方は、事前に抗体検査を受け、抗体が不十分であればワクチン接種を強くおすすめします。
ただし、妊娠中はワクチンを接種できませんので、妊娠前に接種を済ませておくことが非常に重要です。 また、パートナーや同居のご家族も、抗体がない場合は風しんワクチンを接種してもらい、流行時には人混みを避けるなどの対策も大切です。
詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください!
麻しんウイルスによる感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染と非常に感染力が強く、致死率も高いのが特徴です。
今までにMRワクチン(麻しんと風しんの混合ワクチン)を接種している人もいますが、1度だけの接種では十分な免疫を獲得しない人もいるため、注意が必要です。
1977年以前生まれの方は定期接種がありませんでした。
1977年~1990年生まれの方は、定期接種を1回受けています。
1991年以降生まれの方は、定期接種を2回受けています。
大人の方が感染すると重症になりやすく、肺炎や脳炎などの合併症のリスクも高まります。妊娠中に感染し、胎児に感染すると、流産、早産、子宮内胎児死亡の原因となる可能性があります。
妊婦さんは、風しん同様、麻しんの流行がみられた場合は、なるべく外出を控え、人混みを避けるようにしてください。ご自身の接種歴を確認し、必要であればワクチン接種を検討しましょう。
水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で、飛沫感染、空気感染、接触感染が感染経路となる非常に感染力が強い感染症です。ほとんどの人が幼少期に感染するかワクチン接種により免疫を持っています。
感染してから2週間程度(10〜21日)の潜伏期間を経て、全身に痒みを伴う発疹が出て水疱になり、その後かさぶたになります。大人は発疹が出る前に発熱や倦怠感が出ることがありますが、子どもは発疹が初期症状であることが多いです。
妊婦さんが水ぼうそうを発症することは稀ですが、妊娠していない人に比べて重篤化しやすく、合併症である水痘肺炎を発症すると最悪の場合死に至るケースもあります。
また、妊娠初期の8週〜20週の間に胎盤を経由して胎児にも感染すると、先天性水痘症候群(CVS)と呼ばれる皮膚の萎縮、眼の異常、手足の低形成などの奇形や、全身性の感染症状を引き起こす可能性があります。
流産、早産、乳児期帯状疱疹、周産期水痘が現れる危険性もあります。分娩前後に水ぼうそうを発症した場合は、新生児に感染する確率が高いと言われています。やはり、対策として妊娠する前にワクチンを接種して予防をすべきです。
ムンプスウイルスが原因で、飛沫感染や接触感染でうつります。感染後、2〜3週間の潜伏期間の後に、耳の下やあごの部分の腫れや発熱などの症状が出ます。主に3〜6歳の未就学児が感染しやすい感染症です。
合併症として髄膜炎、乳腺炎、難聴、膵炎などを引き起こすことがあり、思春期以降に感染すると精巣炎(睾丸炎)や卵巣炎を併発する可能性もあります。
妊娠初期の感染では流産の原因や、低出生体重児の出生頻度が増えることが報告されています。また、出産前後での感染により赤ちゃんに感染し、合併症を引き起こすこともあります。
風しんや麻しんワクチン同様に予防接種をしておくことで免疫をつけることをおすすめします。妊娠中はワクチンを接種することはできません。
インフルエンザウイルスによる感染症は、飛沫感染が主な経路です。妊娠中は、免疫機能の変化によりインフルエンザにかかると重症化するリスクが高まり、肺炎などの合併症を起こしやすくなります。また、流産や早産のリスクを高める可能性も指摘されています。
妊婦さんは、妊娠の時期にかかわらずインフルエンザワクチンの接種が推奨されています。
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、妊娠中に接種しても赤ちゃんへの影響はないとされています。ご家族も一緒に接種することで、家庭内での感染拡大を防ぐことができます。
新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染や接触感染が主な経路です。妊娠中にCOVID-19に感染すると、非妊娠時に比べて重症化するリスクが高まることが報告されています。また、早産や低出生体重児などのリスクが増加する可能性も指摘されています。
妊娠中もCOVID-19ワクチンの接種が推奨されています。 ワクチンの安全性と有効性に関するデータが集積されており、妊婦さんの重症化予防と赤ちゃんを守るために重要です。
基本的な感染対策(手洗い、マスク着用、換気、人混みを避けるなど)も引き続き徹底しましょう。
主に性行為により母子感染する感染症子感染とは?
性行為によって感染し、母子感染を起こす可能性のある感染症もあります。
これらの感染症は、流産や死産、重篤な後遺症などを赤ちゃんに与える可能性があります。定期検診をきちんと受け、コンドームを着用して性病予防をすることでリスクを下げることができます。
B型肝炎ウイルス(HBV)は肝臓に感染して炎症(肝炎)を起こし、肝硬変や肝がんへと進展する可能性があります。一般社団法人日本肝臓学会によると、日本でB型肝炎に感染している人数はおよそ100人に1人の割合で約130〜150万人と言われています。今では、主に性感染することが多いです。
新生児に感染しても多くは無症状ですが、乳児期に重い肝炎を起こすことがあります。妊婦さんがB型肝炎ウイルスを持っている場合、母子感染予防対策として赤ちゃんが生まれた後にワクチンを接種することで感染を予防します。
日本小児科学会の「B型肝炎ウイルス母子感染予防のための新しい指針」に基づき、定められたスケジュールできちんと感染防止策を受けるよう、医師の指示に従ってください。
母子感染予防処置のもとであれば授乳も可能です。通常の健康診断の際に、B型肝炎に感染しているか検査することをおすすめします。
また、妊娠中の定期検診にてB型肝炎ウイルスが陽性か血液検査で調べておくことが重要になります。
HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス-1型)は、免疫を司る白血球の一つであるリンパ球に感染するウイルスです。主な感染経路は、主に授乳による母子感染、そして性感染(主に男性から女性に感染しやすい)です。
HTLV-1感染者のごく一部で、成人T細胞白血病(ATL)、HTLV-1関連脊髄症(HAM)、HTLV-1関連ぶどう膜炎(HU)などの病気を発症することがあります。
しかし、約95%の人は一生涯病気を発症することはありません。新生児に感染しても多くは無症状です。授乳方法によってHTLV-1感染の可能性を低くすることがわかっているので、授乳方法については医師ともよく相談しましょう。
妊娠中の方は、妊娠30週までに行われる定期検診で血液検査にてHTLV-1に対する抗体の有無を調べることをおすすめします。
仮に、HTLV-1に感染していても、赤ちゃんに障害が持って生まれたり、奇形児等が生まれたりすることはありませんので、不安にならなくても大丈夫です。
梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、主に性感染により粘膜や皮膚の小さな傷から侵入して感染します。近年、日本国内で梅毒の感染者数が急増しており、2023年には過去最多を更新し、現在も増加傾向が続いています。 特に女性の感染者数も増加しており、先天梅毒のリスクは高い状況です。
梅毒に感染した妊婦さんから胎盤を通じて胎児にも感染すると、妊娠初期の場合は先天梅毒となり、流産、早産、死産となるケースが多いです(母体が無治療の場合、約40%の確率で先天梅毒になります)。また、出産後に乳幼児や幼児期に発症し、障害の度合いや症状は異なりますが、後遺症を残してしまうことがあります。
先天梅毒は、女性が梅毒に感染しないように予防すること、そして妊娠中に早期診断・治療をすることで発生を防ぐことができます。
適切な抗菌薬治療を分娩4週間前まで完全に行うことができれば、先天梅毒の発生を予防することができます。一番の予防はコンドームを使用することですが、コンドームで覆っていない皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、100%安全ではないことに留意してください。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が原因となるウイルスで、人の免疫機能を壊します。現在の医療では、完治した症例は非常に稀ですが、発症を抑制するための治療が可能であり、感染しても通常の生活を送れるようになっています。
母親がHIVに感染している場合、胎盤、産道、母乳を介して赤ちゃんに感染する可能性があります。しかし、適切な母子感染予防対策を行うことにより、母子感染率を大幅に低下させることができます。
エイズの母子感染経路で感染率が高いのは出産時で、赤ちゃんが産道で母体の血液にさらされたり、血液を飲み込んだりすることで感染する可能性が高いと言われています。感染の確率を下げるためには、陣痛前の帝王切開にて出産することが望ましいとされています。
また、研究の進歩によって、妊娠初期に診断されることで、その後の治療により母子感染はほぼ100%回避可能ともなっています。注意点として、避妊のためのピルは性感染症を予防することはできません。
詳細は、厚生労働省の「HIV とエイズ」をご参照ください。
クラミジア・トラコマチスという細菌が原因で、性行為によってもっとも感染しやすい病気が性器クラミジアです。女性が感染すると、卵管の閉塞や周囲の癒着などを発症して不妊症になる確率も上がります。
妊娠中に感染し、胎児にうつると、流産、死産、早産、低出生体重児などの原因になる可能性が示唆されています。また、気づかないまま赤ちゃんを出産すると母子感染し、新生児肺炎や結膜炎を引き起こすこともあります。
性行為の最初からコンドームを正しく使用することで感染を予防することができます。
単純ヘルペスウイルス1型、2型(HSV-1, HSV-2)が原因のウイルスで、感染すると、性器やその周辺に水疱や潰瘍を作る病気です。
母子感染すると2〜7日の間に新生児ヘルペスとして発症します。発熱、母乳を飲む力の低下、無呼吸、黄疸などの症状のほか、脳症などの重い後遺症を残す場合もあります。
無治療の場合、死亡率が高くなっているため、感染が明らかな場合はすぐに抗ウイルス薬にて治療を行います。
お母さんの感染が分かっている時、出産時に産道でウイルスが増えると新生児ヘルペスを発症する場合もあるため、帝王切開による出産で予防をすることもあります(医師の指示に従います)。
その他の母子感染の可能性がある感染症
その他の母子感染してしまう感染症の中には、蚊、原虫を媒介するものや細菌、ウイルスと非常に多岐に渡ります。
手洗いや除菌剤の活用、蚊の対策や流行地には赴かないなど、複数の予防策を講じる必要があります。
トキソプラズマと呼ばれる原虫が感染の原因で、猫と人でどちらも感染する人畜共通感染症です。
妊娠中に初めて感染し母子感染すると、流産や死産の原因になります。先天性トキソプラマ症になると、運動発達遅延、精神遅延、水頭症、脳や目に重篤な障害のある赤ちゃんが生まれることがあります。
アメリカ疾病予防管理センターでは、妊娠中にトキソプラズマ症を予防するために下記のことがポイントとして挙げられています。
・妊娠初期から予防や抗体検査を徹底する
・食用肉はよく火を通して調理する(ユッケ、馬刺し、生ハムなどの食事は避ける)
・食用肉や野菜などに触れたあとは、よく手を洗う
・野菜や果物は食べる前によく洗浄する
・畑仕事やガーデニングなどでは手袋を着用する
・動物(ネコ)との接触、糞尿の処理は手袋を着用する(手洗いをする)
リステリア症は、河川や動物の腸管内など自然界に幅広く分布するリステリア・モノサイトゲネスと呼ばれる細菌が原因菌で、食中毒をもたらします。厚生労働省によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人と言われています。人畜共通感染症の一つですが、今では保菌者や食品を介しての感染が多いです。
妊娠中に感染すると、妊婦さんに髄膜炎や敗血症など重篤な症状が出る場合があります。妊婦さんは通常の成人に比べ、リステリア症になるリスクが20倍高いと言われています。また、母子感染すると流産、早産、死産の原因になることがあります。妊婦さんがリステリア症を予防するポイントは下記です。
・野菜や果物などは食べる前によく洗浄する
・開封後は、期限に関わらず早めに消費する
・冷凍庫で保存する
・よく火を通して調理する(生肉、生ハム、ナチュラルチーズ、スモークサーモンなどを食べる際は注意)
ジカウイルスは、ジカウイルスを保持している蚊が人に吸血すること(蚊媒介感染症)で感染させる感染症です。基本的には人から人へ直接感染はしませんが、性行為による感染も報告されています。
妊婦さんが感染することで、母子感染することがあり、先天性ジカウイルス感染症になり、小頭症(頭が小さい状態)や関節拘縮(関節の可動域が制限され、曲げ伸ばしが困難になる状態)などを引き起こす可能性があります。
厚生労働省によると、先天性ジカウイルス感染症に関しては、現在のところ胎児への感染の診断方法やその解釈について、確立されているとはいえず、ワクチンや治療薬もありません。
そのため感染予防対策が必須で、妊婦さん及び妊娠の可能性がある人の流行地への渡航は控えることとされています。
ヒトパルボウイルスB19が伝染性紅斑(リンゴ病)の原因となる病原体です。2歳から9歳の幼少期に感染しやすいです。飛沫感染、接触感染を起こし、感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は4日〜15日(厚生労働省の情報)または、10日〜20日(国立感染症研究所の情報)です。
症状として、ほほに境界鮮明な紅い発疹が現れた後、続いて手や足にも赤い発疹がでます。また、発疹の他に軽い風邪のような症状や関節炎などの合併症を引き起こすことがあります。両方のほほがりんごのように赤くなることから「リンゴ病」と呼ばれています。
妊娠中に胎児に感染すると、胎児水腫(赤ちゃんの全身にむくみが生じる状態)や流産などの可能性があります。特に、妊娠初期の感染が危険ですが、妊娠20週を過ぎた後でも赤ちゃんへの感染はあります。
残念ながら今のところワクチンが開発されていません。お住まいの周辺で伝染性紅斑(リンゴ病)の流行が出た場合は、なるべく外出を控えてください。
ただし、リンゴ病を発症した妊婦さんから出生し、ウイルスの感染が確認された赤ちゃんでも、妊娠分娩の経過が正常で出生後の発育も正常である場合が多いと言われています。
C型肝炎ウイルス(HCV)による感染症で、国立感染症研究所によると、日本には150万人〜200万人の感染者がいると推定されています。性交渉による感染や母子感染の可能性は低いと言われていますが、ゼロではありません。
感染経路としては感染者の血液が体内に入った時に感染するケースが多いです。厚生労働省によると、母親がC型肝炎ウイルス(HCV)を持っている場合の赤ちゃんへの感染率は約5%と言われています。
新生児は多くが無症状ですが、感染したのち20~30年の長い経過で慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進展していく可能性があります。
出産を考えている女性は、通常の血液検査の時にC型肝炎ウイルス(HCV)に感染しているかどうか別途調べておくことをおすすめします。今現在、C型肝炎ウイルス感染予防のためのワクチンはありません。C型肝炎を予防するためには、感染している人の血液になるべく触れないことやコンドームを使用することを心がけましょう。
B群溶血性レンサ球菌(GBS)が原因の細菌で、女性の膣内に常在することのある細菌です。妊婦さん以外では問題となることは少ないですが、出産時に赤ちゃんが産道で感染すると、敗血症(全身性の重い感染症)、髄膜炎(脳や脊髄の周りの膜の炎症)、肺炎などの重症のB群溶血性レンサ球菌感染症を起こすことがあります。これらの感染症では、約2割の新生児が死亡または重い後遺症を患う可能性があります。
日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会から母子感染予防のためのガイドラインが示されており、重要な母子感染予防するためのポイントは下記の3つです。
・B群溶血性連鎖球菌保有妊婦検出のために妊娠33〜37週に腟入口周辺の培養検査を実施する。
・B群溶血性連鎖球菌を保有している妊婦さんならびに保菌状態不明妊婦さんには、分娩中に抗菌剤を点滴投与すること。
・以前出産した子どもがB群溶血性連鎖球菌感染症の場合、B群溶血性連鎖球菌を保有している妊婦さんとして処置すること。
サイトメガロウイルスはどこにでもいるありふれたウイルスで、成人女性の約7割の人が感染したことがあり抗体を持っています。妊娠中に感染すると母子感染する可能性があります。今のところワクチンもありません。
サイトメガロウイルスの主要な感染経路は、子どもの唾液や尿からの接触感染といわれています。母子感染すると流産・死産の原因となったり、先天性サイトメガロウイルス感染症を発症し、(赤ちゃんの1〜3割程度)低出生体重、黄疸、肝機能異常、脳、聴力などに障害を生じることがあります。
予防するために特に、妊娠中に気をつけることは下記です。
・手洗いをこまめにすること(オムツ交換や子どもと接触した後)
・子どもとの食器や歯ブラシ、タオルの共有を避ける
・子どものおもちゃの除菌、ウイルス除去を徹底する(キエルキンのような次亜塩素酸水溶液などの除菌剤の活用も有効です)
・子どもの食べ残しを食べることを避ける
・子どもへの頬や唇へのキス(代わりにおでこにキスするなど)を控える
赤ちゃんとお母さんのための5つの感染予防対策
妊娠中の健康管理は、妊婦さんご自身だけでなく、ご家族の協力も不可欠です。
日本周産期・新生児医学会、日本小児科学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会が推奨する、赤ちゃんとお母さんの感染予防のための5つのポイントを詳しく見ていきましょう。
風しん、麻しん、水ぼうそう、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)はワクチンで事前に予防することが可能です。妊娠中はワクチンを接種することができないため、妊娠を希望する前に抗体検査を受け、必要であれば接種しましょう。 もし事前に接種できていない場合は、産後ワクチンを接種することをおすすめします。
なお、妊娠中でもインフルエンザ不活化ワクチンやCOVID-19ワクチンは安全性が証明されていますので、接種を検討されても良いでしょう。
特に風しんは、妊娠中に感染すると赤ちゃんに先天性風しん症候群(CRS)を起こすことがあります。CRSになると、視力障害、聴力障害、心臓障害、糖尿病、自閉症、甲状腺機能不全など、命を脅かす身体障害を患う可能性があります。
そのため、同居のご家族には、風しんと麻しんの混合ワクチン(MRワクチン)を接種することを強くおすすめします。
MRワクチンを接種するその他の理由として、妊娠中に麻しんに感染すると流早産になる可能性があること、そして若者の麻しん抗体保有率が低いことが挙げられます。
ご自身が病気にならないため、健康を保つため、将来の自分の胎児を守るため、また周囲にいる妊婦さんとその胎児に感染させないためにも、ワクチンを打ちましょう。
手洗いは感染症予防の基本であり、最も重要な対策の一つです。
・帰宅した時
・人が集まるところに長時間いる時(オフィスなど不特定多数がいる場所では、インフルエンザやノロウイルスなど流行しやすい時期にはこまめに手洗いを)
・トイレに行った後
・食事の前
・お肉などを調理する時
・ガーデニングをした後
・赤ちゃんのオムツ交換の後
・ペットの動物に触れたり、糞尿を処理した後
上記のようなタイミングで、石鹸を使い、指の間や爪の先まで丁寧に洗いましょう。ガーデニングやペットの糞尿の処理の時には使い捨ての手袋を着用すると、より効果的に予防できます。

また、手洗いの後や外出時には、キエルキンもお役に立てるかと思います!
人やペットの尿、唾液、体液などには感染の原因となる菌やウイルスが含まれている可能性があります。
飲み物の口をつけた回し飲みや、食べ物の口移しも避けてください。
できれば、家族内でタオルの共有も避けたほうがいいです。妊娠中の性行為にはコンドームを着用し、オーラルセックスは控えてください。
生肉(レアやミディアムレアの肉、生ハム、ソーセージなど)や生魚は、妊娠中は控えましょう。これらの食品には、トキソプラズマやリステリア菌などの感染源が含まれている可能性があります。
生野菜は食べる前に流水でしっかりと洗浄してから食べてください。食品からの感染を防ぐためには、十分に加熱調理をすることが大切です。
麻しん、インフルエンザ、COVID-19などの飛沫で感染する病気が流行している時はもちろんですが、妊娠中はできるだけ人混みを避けてください。外出時にマスクを着用しても完全に防ぐことはできません。
子どもは免疫が不十分なため感染症にかかりやすく、そこから妊婦さんへ二次感染することが多いです。
ご家族の協力を得て、お子さんの体調が悪いときには、可能であれば妊婦さん以外の家族が看病するなど、感染リスクを減らす工夫をしましょう。
まとめ
妊娠中は、妊婦さんご自身と赤ちゃんの両方を感染症から守るために、感染してから治療するのではなく、まず予防することを第一にすることをおすすめします。
予防対策のためには、こまめな手洗い、キエルキンのような次亜塩素酸水の除菌剤の活用、食事の際の十分な加熱、妊娠中の性行為におけるコンドームの使用、可能な限りでのワクチン接種(インフルエンザ、COVID-19、風しん・麻しんなど)、そして人混みを避けるなどを心がけてください。
妊婦さん本人、ご家族、そして生まれてくる赤ちゃんの幸せのためにも、できる手段は講じる方がいいのではないでしょうか。
以上、赤ちゃんを守るために予防すべき妊娠中の感染症についてお話をしました。
また、記事内で紹介した「次亜塩素酸」を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!









