2017年〜2018年のインフルエンザの流行は1998年以降、統計の取り方を変更してから過去最悪となりました。つまり、ここ20年で一番感染が広がっているということですね。
厚生労働省が発表しているデータ(2018年1月26日まで)によると、定点医療機関(5000ヶ所)からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を受診した累積の推計受診者数は約 837 万人とのことです。
もちろん、感染している人全員が行っていないと仮定すると国民に少なくとも10人に1人は今年インフルエンザに感染しているということが類推できます。
参考:https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/591-idsc/idwr-topic/7820-idwrc-1803.html
また、厚生労働省健康局結核感染症課はインフルエンザ様疾患発生報告を公開しています。
インフルエンザ様疾患発生報告では、保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校において休校、学年閉鎖、学級閉鎖があった場合に、その施設数を計上しております。
現在、累計休校数195ヶ所、学年閉鎖2545ヶ所、学級閉鎖9173ヶ所で合計11913ヶ所の施設がインフルエンザの感染の影響を受けています。(期間: 2017年9月4日〜2018年1月21日)
呼吸するだけでインフルエンザのウイルスが広がっている?
インフルエンザが猛威を振るうなかで以外と盲点なのですが、納得できるインフルエンザに関する論文がアメリカのメリーランド大学の研究者により発表されました。
PNAS(全米科学アカデミー誌)『Infectious virus in exhaled breath of symptomatic seasonal influenza cases from a college community』(大学内で季節性インフルエンザの感染性ウイルスを呼吸した事例)
論文によると、インフルエンザ感染者が呼吸をするだけでウイルスが飛散していることが明らかになりました。
Dr. Donald Milton氏は、「咳やくしゃみをすることなく、インフルエンザを患っている人の周囲から空気感染することが分かりました。誰かがインフルエンザに感染した場合仕事を休むべきで、職場で判明した場合は直ちに家に帰り他の人を感染させないようにしなければいけません。」と話しています。
研究では、インフルエンザに感染している142人のサンプルを調べ分析したところ、インフルエンザ患者が呼吸をするだけで、23種類のウイルスの内、11種類(48%)が検出可能なウイルス性RNAを有し、さらに8種類が感染性ウイルスを含有していました。
また、共同研究したSheryl Ehrman氏は、「常に手を洗って、咳をしている人を避けてもインフルエンザを完全に防げないことを示唆しています。外出して公共の場に行く場合、インフルエンザウイルスに感染する可能性がある」と話しています。
インフルエンザ感染者が呼吸するだけで周囲に空気感染することがわかったので、感染症拡大抑制するために必要な対策は感染者が外出しないことに尽きると思います。
参考:https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.1716561115
参考:http://journals.plos.org/plospathogens/article?id=10.1371/journal.ppat.1003205
マスクをしても空気感染は防げない
厚生労働省によると、「感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としてマスクは推奨していない」と述べています。
この意図としては、マスクは意味がないということでなく、マスクをしても100%感染症になることは防げない、接触感染は防げないということです。
また、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)は、インフルエンザ感染者には医療施設でのスタッフや他の患者への感染を減らす手段として通常のマスクではなく、フェイスマスクを提供することを推奨しています。
不織布マスクでさえ、ウイルスはその網目よりも小さく、隙間から入り込んでいますし、感染者の呼吸から排出されています。
さらに、マスクには肌との間に隙間が多くあり、フィットしていると思っても意外と空いているのです。
独立行政法人国民生活センターによると、マスク外側と内側の隙間から微粒子が侵入する量はどの銘柄でも平均40%以上空いているという結果でした。
参考:https://blogs.itmedia.co.jp/yasusasaki/2009/11/post-d923.html
しかし、呼吸による空気感染よりもウイルスを排出する行為はくしゃみや咳による飛沫の感染です。マスクはそのような直撃を回避する飛沫感染の対策には有効なので上手に活用すべきですね。
キエルキンの使い方は空間除菌・除去とスプレータイプで清掃を!
キエルキンはインフルエンザウイルスに対して30秒以内でウイルス除去できることを第三者機関にてエビデンスを取得しております。
効果的な方法としてやはり人が集まる場所の幼保園、学校、医療施設では空気感染もあるので、キエルキン+加湿器を使うことをオススメします。
また、インフルエンザは接触感染にも注意しなければいけません。
・人がよく触れる場所にキエルキンで定期的に清掃する
・手洗い後にキエルキンを使用する
・外出から帰ってきたらキエルキンを使用する
・食事の前など手を顔に近づける前にキエルキンを使用するなど
キエルキンの良さは汎用性の広さと赤ちゃんでも使用できる安全性の高さにあると自負しております。
インフルエンザ大流行中ですが感染予防・対策してこのシーズンを乗り切りましょう!