子どもがいる家族ならば次亜塩素酸水!二酸化塩素と比較で見える効果と安全性の違い

二酸化塩素と次亜塩素酸水の効果と安全性の違いについて比較!

消臭や除菌に使われる次亜塩素酸水ですが、用途が同じで名前が似ている物質に二酸化塩素があります。

二酸化塩素と一概に行ってもガス(気体)、水溶液、粉末(固体)・ゲル状のものがあります。一例ですが、下記のような違いがあるそうです。(※記事の後半部分二酸化塩素を使った商品部分で後述します。)

二酸化塩素比較

引用:二酸化塩素(ClO2)商品の説明

キエルキン
キエルキン

つまり、二酸化塩素を使った除菌剤や消臭剤の中では、二酸化塩素ガス溶存液が一番良いからそのスペックで次亜塩素酸水を比較したら分かりやすそうですね!

こちらの記事では、二酸化塩素ガス溶存液(二酸化塩素)と次亜塩素酸水の効果や安全性の比較しつつ抑えるべきポイントをお伝えしていきます。

キエルキンと二酸化塩素の比較

キエルキン(次亜塩素酸水)と二酸化塩素について項目を下記の表に比較しました。

キエルキン
二酸化塩素
比較
二酸化塩素
名前キエルキン(次亜塩素酸水)二酸化塩素(ガス溶存液)
ウイルスへの効果
細菌への効果
消臭力
安全性お水に戻り安全性高い誤飲リスクがある
消費期限有り(約3ヵ月)有り(半年~1年)

キエルキンの方が菌・ウイルスに対する効果が高い

結論を先に伝えると、次亜塩素酸水と二酸化塩素はほとんどの一般細菌、ウイルスに対して効果を発揮しますが、殺菌力(殺菌スピード)や不活化スピードは次亜塩素酸水の方が早く効果が高いです。

どちらも一部同じメカニズム(ラジカル反応)を利用して殺菌やウイルス不活化しています。詳しいメカニズムは下記からどうぞ!

ラジカル反応とは、菌やウイルスに纏っている電子を奪う酸化剤として機能しています。つまり、菌やウイルスは、体から無理やり電子を奪われるため形が保てなくなり、壊れてしまうと考えてください。

電子を奪う力を示したものに酸化還元電位というものがあり、高ければ高いほど菌やウイルスに対して効果があります。

酸化還元電位(V)

次亜塩素酸→1.63

二酸化塩素→0.75

ヒドロキシラジカル→2.85 ※下記補足有

次亜塩素酸は、電気的中性の特徴を持ち表面だけでなく、内部まで入り込みアタックします。また、ヒドロキシラジカルの力も利用して攻撃する波状攻撃のためさらに効果的なのです。

キエルキンの方が安全性面でも高い

キエルキンは、消費期限が決められており、次亜塩素酸とお水のみの単一物質の水溶液であり、最終的にお水に戻るため残留性がありません。つまり、作用後は水道水レベルの安全性で使用できます。

例えば、『ご家庭で小さなお子さんが近くに置いてあったスプレーを間違って飲んでしまった…』としてもお水に戻るだけなので身体に影響はありません。

 キエルキンは、吸引暴露試験、急性経口毒性試験、変異原性試験など全て影響なしという結果を第三者機関から取得しています。※キエルキンとはのところにエビデンス一覧のリンクがあるのでそちらからご確認ください。

一方で、二酸化塩素は形状によって取り扱いや安全性が異なりますが、二酸化塩素が水溶液に溶けたものを誤飲すると体内で亜塩素酸を生じてメトヘモグロビン血症を引き起こすことが報告されています。

メトヘモグロビン血症:酸素結合・運搬能力が失われた状態で、チアノーゼを生じたり頭痛、めまい、呼吸困難、意識障害などの症状が出現する。

引用:日本小児科学会「ウイルス除去と称されている製品による中毒」

キエルキン
キエルキン

子どもの身の回りには安全・安心なものを、すぐ使えるようにしたいですね!

また、二酸化塩素ガスは爆発性や呼吸器系に刺激があるなど安全性について記事後半「二酸化塩素の形状別の安全性」でお話します。

キエルキンとは

キエルキンは、次亜塩素酸と純水のみで生成した200ppmのpH6.8の弱酸性次亜塩素酸水(HOCI)です。

医師会病院であるおんが病院と共同研究の末に誕生しました。キエルキンについての概要は下記からどうぞ!

キエルキンとは
安全性エビデンス一式

一般社団法人日本食品分析センターや株式会社ボゾリサーチセンターなどの複数の第三者機関による菌・ウイルスに対する有効性や安全性のエビデンスを取得しております。

下記にキエルキンのエビデンスをまとめております!

エビデンス一覧

厚生労働省の資料からノロウイルスに対する効果を次亜塩素酸水と二酸化塩素で比較

厚生労働省の機関である国立医薬品食品衛生研究所が公表している資料「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」があり、次亜塩素酸水と二酸化塩素のノロウイルス(ノロの代替ウイルスのネコカリシウイルス)に対する不活化試験がされました。

結果、有機物負荷のない条件では十分な不活化効果が認められ、負荷条件下では BSA (ウシ血清アルブミン)添加・3 分以上で不活化効果が認めらたのは次亜塩素酸水のみでした。

使用した濃度と条件は下記購入品を希釈せずに使用した結果です。

1)次亜塩素酸水:有効塩素濃度 200ppm、弱酸性(※キエルキンは200ppm、pH6.8) 

2)次亜塩素酸水:有効塩素濃度 100ppm、弱酸性 

3)二酸化塩素:1000ppm(亜塩素酸ナトリウム換算(0.17%))

4)安定化二酸化塩素

次亜塩素酸水と二酸化塩素比較ノロウイルス

3、4の二酸化塩素は、有機物負荷のない条件でも ネコカリシウイルスをほとんど不活化されないという結果でした。

もちろん、購入した商品の問題の可能性もありますが、市販されている商品を購入する際にはきちんとエビデンスを確認して使う必要がありそうです。

二酸化塩素ガスは、ノロウイルスに対して効果があると言われています。

引用:国立医薬品食品衛生研究所「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」

厚生労働省(経産省・消費者庁)の新型コロナウイルスの消毒・除菌方法

全世界でパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスに対して、公の機関として効果効能を確認し、公表しています。その結果、推奨する方法の中に次亜塩素酸水は有りますが、二酸化塩素は入っていません

新型コロナウイルスは、空気感染、飛沫感染、接触感染します。そのため、手洗いや手指消毒、ソーシャルディスタンス、感染疑いのある人との距離の確保などを徹底し、ウイルスの侵入を防ぐことが重要です。

下記に厚生労働省(経産省・消費者庁)が発表した新型コロナウイルス消毒・除菌方法の一覧となります。

厚生労働省新型コロナウイルスに対する除菌方法一覧

参考:新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

二酸化塩素とは

二酸化塩素とは、除菌、消臭、抗カビ、ウイルス除去するためにに使用される物質です。二酸化塩素(ClO2)の特徴として、水に溶けやすい、常温ではオレンジ~黄色のガス(気体)で存在します。

二酸化塩素ガスは次亜塩素酸ナトリウムの約2.5 倍の酸化作用があると言われており、芽胞菌(菌類最強)に対しても効果を発揮するといわれています。

キエルキン
キエルキン

ちなみに…次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムの約80倍の酸化力があると言われています。

引用:EPA(米国環境保護庁)「Alternative Disinfectants and Oxidants Guidance Manual

二酸化塩素を使った商品について

上述していますが、二酸化塩素と一概に行ってもガス(気体)、水溶液、粉末(固体)・ゲル状のものがあります。その二酸化塩素をもっともっと詳しく分類すると下記のように名称が異なります。

・二酸化塩素ガス

・二酸化塩素ガス溶存液=二酸化塩素ガス+亜塩素酸塩+pH調整剤

・純粋二酸化塩素=二酸化塩素+水=二酸化塩素水溶液

・安定化二酸化塩素=二酸化塩素+アルカリ性溶液 または 亜塩素酸ナトリウム(通称として安定化二酸化塩素と呼ばれています。)

・安定化二酸化塩素に酸を加えて使用する二酸化塩素

ただし、二酸化塩素の形状によって殺菌、ウイルス不活化の効果や安全性が異なることに留意が必要です。どの二酸化塩素消毒剤に対してのメリット・デメリットなのか混同しないようにしてください。

商品の長所・短所の記述の多くは純粋二酸化塩素水溶液またはそのガスに対して適用されるものがほとんどであって、そのまま安定化二酸化塩素に適用することは難しい。さらに、二酸化塩素が食品添加物であること等を根拠に安全であるとうたっているものもあるが、必ずしも商品自体の安全性ではないことに注意が必要である。

公益財団法人日本学校保健会「二酸化塩素による除菌等をうたった製品の使用について」

二酸化塩素の形状別の安全性について

二酸化塩素の形状ごとで気を付ける点(安全性)について下記に記します。種類がたくさんありますが、安心して使うためにも安全性の把握はとても重要です。

形状安全性における注意点
二酸化塩素ガスガスが眼や呼吸器系の粘膜を刺激して、咳嗽や喘息などの原因となる危険性がある
二酸化塩素ガス溶存液急性経口毒性、急性吸入毒性など安全試験を実施されている(但し、単一物質でなく、その他の薬品を混合しているため総合的な安全性の確認及び誤飲リスクがある)
純粋二酸化塩素二酸化塩素ガス事故の危険有り
安定化二酸化塩素安定化させるために二酸化塩素以外の薬品を添加しておりその安全性も確認が必要
安定化二酸化塩素に酸を加えて使用する二酸化塩素二酸化塩素ガス事故の危険が有り

商品ごとにエビデンスを確認する必要があることに留意してください。

キエルキン
キエルキン

キエルキンであれば誤飲したとしてもリスクがないので安心ですね!

まとめ

最後に二酸化塩素とキエルキンについてまとめます。

・菌やウイルスに対する効果はどちらも高いが軍配はキエルキンに上がる

安全性を比較してもキエルキンの方が高い

・消費期限が長いのは安定化二酸化塩素や二酸化塩素ガス溶存液

二酸化塩素は、キエルキンと同様に除菌・消臭剤として機能しています。メリット・デメリットがあるので比較して目的にあったものを選んでいただければと思います。

以上、子どもがいる家族ならば次亜塩素酸水!二酸化塩素と比較で見える効果と安全性の違いについてご紹介しました!

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!