哺乳瓶の除菌方法5選!最速除菌はキエルキンで!

哺乳瓶の消毒は、免疫が未発達な赤ちゃんに必要不可欠です。口から直接体内に侵入してしまい感染してしまう可能性があります。

一方で、赤ちゃんはおもちゃ、ガーゼ、自分の手、お母さんの乳首など口に入れています。それらに付着する雑菌を口にいれても感染する確率は低いです。その理由として、それらは食べ物ではないので雑菌が付着することがありますが、増殖はしません。

留意点として、ノロウイルスやロタウイルスインフルエンザなどが付着していた場合、少量のウイルスでも感染力が高いので、いくら母乳から母親の免疫物質(免疫グロブリンA)を受け取っていても感染してしまいます。

それでは、哺乳瓶の除菌での注意すべき細菌やその方法についてご紹介したいと思います。

哺乳瓶の除菌方法5選

・煮沸消毒

沸騰した鍋に哺乳瓶を分解して入れます。但し、熱に弱い素材では劣化の可能性があります。

・天日干し

洗浄後、窓際に直接日光に当てて紫外線の力で殺菌します。どれくらいの時間で殺菌(サカザキ菌に対する殺菌効果試験についてエビデンスが見つけれませんでした。)できるか分かりませんので天日干しされる場合は一度医師等に確認をとってください。

・電子レンジで消毒

専用ケースに水を入れて使用します。電子レンジ対応可な材質かどうかを確認しましょう。

・次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で消毒

1時間程度つけ置きして消毒をします。アルカリ性のため触れるとぬめぬめし皮膚を溶かすため、取り扱いに注意が必要です。

・キエルキンで除菌(おススメ!)

洗浄後、キエルキンを満遍なく散布し哺乳瓶の表面全体に触れるようにします。水で洗い流す必要はありませんので使用後はそのまま乾燥させてください。瞬間除菌できるので時短アイテムとしてご活用いただけます!

使用前に除菌したい場合には、キエルキンを吹きかけて、振って軽く水気を飛ばして使用できます。(布巾等で拭かないでください。気になる方はお水で軽くゆすいでください。)注意点として、手で乳児の口の部分は触れないでください。

作用後はお水に戻るため非常に安全に使用でき、かつ菌ウイルスを瞬間的に除菌、除去することができます。熱による劣化、薬液による劣化なく、時短でお使いいただけます。

粉ミルクで増殖した細菌から赤ちゃんを守る

菌と一概にいっても人体にとって有害な菌は一部です。ほとんどの菌は無害ですし、乳酸菌、納豆菌、ビフィズス菌など私たちの健康維持のために有益な菌たちもいます。

有害な菌というのは私たち人間に感染症を引き起こす原因となる菌のことを指します。日常生活で感染の可能性がある主な細菌・ウイルスと殺菌方法を抜粋、引用しました。

※上記の塩素とは次亜塩素酸ナトリウムを指します。

粉ミルクで感染症の原因となる細菌

粉ミルクに関連した病気をもたらす菌はほとんど「Cronobacter sakazakii(サカザキ菌)」や「Salmonella enterica(サルモネラ菌)」です。加熱、次亜塩素酸ナトリウム、アルコールでも殺菌することができる細菌ですが、乾燥した環境でも生きることができるので粉ミルクで検出されます。

サカザキ菌は乾燥した粉ミルク中で1年以上生存したという報告もあります。

サカザキ菌は、人・動物の腸内や環境中、トウモロコシ、キュウリ、レモンといった果実・野菜からも検出されることがあります。※成人が感染した場合は、その症状はかなり軽度であるとされています。

サルモネラ菌は、主に人・動物の腸管内に生息する細菌で、数多くの種類があり、中にはチフス性疾患を起こすものや、下痢、発熱といった食中毒を引き起こすものがあります。

サルモネラ菌自体が、粉ミルクの製造過程では混入することはほとんどありません。粉ミルクを開封した後、粉ミルクを溶かすときや溶かした後に混入することがほとんどです。

粉ミルクは、現在の製造技術では無菌にすることはできないと言われています。液体ミルクも2018年に法改正され、発売されました。※後述あり

サカザキ菌は赤ちゃんへの影響が非常に大きい

1歳未満の赤ちゃんは感染のリスクが高く、特に危険なのは新生児〜2カ月未満の赤ちゃん、早産や低出生体重児の赤ちゃん、免疫障害児の赤ちゃんです。「敗血症」「壊死性腸炎」を引き起こすことがあり、重症化すると「髄膜炎」を併発する場合があります。

サカザキ菌はサルモネラ菌と比べて、粉ミルクの製造環境により多く存在することがわかっていますが、厚生労働省によると、日本の製品に含まれる量はごく微量で、333g中に1個と報告されています。

※サカザキ菌は、71~72℃に加熱すれば、約0.7秒ごとに10分の1の数に減らすことができます。

サカザキ菌による感染症の死亡率は、20%~50%であると報告されています。また、感染により、特に重篤な髄膜炎や脳炎が併発した場合には、長期にわたる神経障害が発現する可能性があります。

2004年フランスとニュージーランドでサカザキ菌による感染症の集団発生を起こしました。フランスでは9人が発症し、2人が死亡し、ニュージーランドでも1人が死亡しました。

粉ミルクを使用する際のガイドライン

世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)がまとめた粉ミルクの取り扱いに関するガイドラインを2007年に発表しています。生後12ヶ月以下の乳児に対して適応されることが望ましいとされています。

ガイドラインの中で、乳児への授乳及び調乳に使われた全ての器具を使用前までに徹底的に洗浄及び滅菌することが大切であるとされています。

そのガイドラインに準じて、厚生労働省も各都道府県に通達を行いました。哺乳瓶を用いた粉ミルクの調整方法を抜粋しましたので参考にしてください。

※WHOは、最適な乳児の成長、発達及び健康を達成するためには、誕生後6ヶ月間は母乳のみで育てることが好ましいとしています。

参考:世界保健機関/国連食糧農業機関共同作成2007年「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン

液体ミルクの国内販売について

2018年8月に厚生労働省(乳及び乳製品の成分規格の省令と食品、添加物等の規格基準)と消費者庁(健康増進法、特別用途食品の表示許可)が液体ミルクを合法化する法律の改正が行われ、2019年に日本で初めて液体ミルクが販売されました。

液体ミルクの製造、販売に関わる条件は4つ

1.120℃で4分間加熱殺菌又は同等以上の殺菌効果がある方法または、連続流動式の加熱殺菌機による殺菌及び無菌充填による方法

※常温保存可能品として厚生労働省にて許認可が必要

2.使用する原材料や添加物は、その種類や混合割合等について厚生労働省による許認可が必要

3.常温を超えない温度で保存すること

4.常温で長期間保存可能な乳飲料と同じ容器包装を使用すること

引用:厚生労働省「乳児用液体ミルクについて」

粉ミルクを作って飲ませるまでには約15分かかり手間がかかりますが、液体ミルクは数十秒で飲ませることができ非常に便利になります。

また、災害時など容易に加熱した水の確保が難しくなると、赤ちゃんにとって非常に危篤な状態になります。そのため、万が一の時にもすぐに安全に飲めるということや夜中の授乳の時にも使えるため母親の負担を少し減らすことができるのではないでしょうか。

まとめ

母乳でなく粉ミルクでは栄養が豊富にあり、サルモネラ菌やサカザキ菌が繁殖してしまうと重篤な感染症になりかねません。子どもを守るためにも上記の5つの哺乳瓶の除菌方法を徹底することをおススメいたします。

キエルキンであれば、洗浄してから除菌まで20秒もかかりません。毎日の時短アイテムとしてご活用ください!