キエルキン公式https://ex-clothes.com各メディアが注目の水に戻る除菌・消臭剤「キエルキン」Thu, 04 Dec 2025 07:16:54 +0000jahourly1https://ex-clothes.com/wp-content/uploads/2023/03/cropped-Mask-Group-72-32x32.pngキエルキン公式https://ex-clothes.com3232 深刻なパンデミックに繋がりかねない鳥インフルエンザがもたらす人への脅威とその知識https://ex-clothes.com/kierukin/infection/avianflu/Fri, 09 Jan 2026 05:11:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=668

今日は、私たちの生活にも関わる可能性のある「鳥インフルエンザ」について、少し踏み込んだお話をしたいと思います。 インフルエンザ(A型)は、人間だけでなく、鳥や豚、馬、猫など、さまざまな動物に感染する「人獣共通感染症」の一 ... ]]>

今日は、私たちの生活にも関わる可能性のある「鳥インフルエンザ」について、少し踏み込んだお話をしたいと思います。

インフルエンザ(A型)は、人間だけでなく、鳥や豚、馬、猫など、さまざまな動物に感染する「人獣共通感染症」の一つです。

特に鳥インフルエンザは、過去に世界的な大流行(パンデミック)を引き起こしたインフルエンザウイルスの元になったと考えられており、その脅威について正しく理解しておくことが大切です。

この記事では、鳥インフルエンザがなぜ人間に感染するのか、そのウイルスの特徴や、ご家庭でできる予防策について、専門的な情報を分かりやすく解説していきます。

鳥インフルエンザは人にも感染する?その驚くべき仕組み

「鳥のインフルエンザがどうして人間にうつるの?」と疑問に思いますよね。

実は、ウイルスが細胞に感染するには、ウイルスの表面にある「鍵」(HAというタンパク質)と、宿主の細胞の表面にある「鍵穴」(レセプターという受容体)がぴったりと合う必要があります。

鳥インフルエンザウイルスが持つ鍵は、人間の鼻やのどの細胞にある鍵穴とは形が合わないため、簡単には感染しないと考えられていました。

しかし、研究が進むにつれて、人間の肺の奥深くにある細気管支や肺胞には、鳥インフルエンザウイルスの鍵に合う鍵穴があることが分かってきたのです。

実際に、1997年以降、世界中で鳥インフルエンザに感染した人が報告されていますが、今のところ人から人への二次感染はほとんど起きていません。

ですが、もしこのウイルスが変異して、人から人へと感染する力を身につけてしまったら、大規模な流行に繋がりかねない可能性があります。

ウイルスの違いが病気の重さを決める「弱毒性」と「強毒性」

鳥インフルエンザウイルスには、症状が比較的軽い「弱毒性」と、重篤な症状を引き起こす「強毒性」があります。

この違いは、ウイルスの毒性そのものではなく、「ウイルスが増殖できる場所」が体のどこにあるかによって決まります。

・弱毒性の鳥インフルエンザ: 鶏の呼吸器や腸管といった「局所」でしか増えることができません。

・強毒性の鳥インフルエンザ: 脳や臓器など、全身のあらゆる細胞で増えることができ、「全身感染」を引き起こします。

そのため、強毒性のウイルスに感染した鶏は、出血を伴う組織破壊を起こし、実験ベースでは100%の致死率を示すこともあります。

怖いのは、この弱毒性のウイルスも、変異を繰り返すことで強毒性へと変化する可能性があるということです。遺伝的にはわずかな違いしかなくても、その性質は大きく変わってしまうのです。

また、鳥の種類によっても、ウイルスの影響の出方が違うことがわかっています。たとえば、ジョージア大学の研究では、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した白鳥とガチョウを比較したところ、白鳥の方が高い死亡率を示したという報告があります。

鳥インフルエンザがもたらした過去のパンデミック

私たちが過去に経験した、甚大な被害をもたらしたインフルエンザのパンデミック(世界的大流行)も、実は鳥インフルエンザが起源だったことが分かっています。

スペインかぜ(1918年〜1919年)
第一次世界大戦中に流行したこのインフルエンザは、わずか2年間で2,000万人〜5,000万人もの命を奪いました。これは、歴史上最悪の感染症の一つとされています。

アジアかぜ(1957年)
この流行は、世界で約200万人の死者を出したとされています。

香港かぜ(1968年)
このインフルエンザも世界的な大流行となり、約100万人が亡くなったと言われています。

これらの事例からも、鳥インフルエンザが変異してヒトインフルエンザとなり、パンデミックを引き起こす可能性は十分にあることが分かります。

鳥インフルエンザWHO

家庭でできる鳥インフルエンザ対策

鳥インフルエンザウイルスは、ウイルスに感染した鳥の排泄物や分泌物によって広がる可能性があります。特に、野鳥が多く生息する水辺は、ウイルスが存在するリスクが高い場所です。

日々の生活でできる予防策としては、以下のようなことが挙げられます。

野生の鳥にむやみに近づかない

死んでいる鳥や弱っている鳥には触らない

・鳥のフンには触らない

・もし触ってしまった場合は、石けんを使って念入りに手を洗う

また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の研究によると、鳥インフルエンザウイルスは、塩素によって容易に不活性化されることが分かっています。

塩素を含む飲み水内での実験では、ごくわずかな塩素濃度と短い時間でウイルスが不活性化されたことが確認されています。

キエルキン
キエルキン

キエルキンの主成分である「次亜塩素酸」も、この塩素の仲間です。日々の暮らしの中で、除菌・消臭にキエルキンを上手に活用することで、清潔な環境を保つことができます。

最後に、鳥インフルエンザに関する最新の発生状況や予防策については、厚生労働省や農林水産省の公式ウェブサイトで確認することをおすすめします。

まとめ

今回は、鳥インフルエンザがもたらす人への感染リスクや、ウイルスの特徴、過去の事例についてご紹介しました。

鳥インフルエンザは、ヒトインフルエンザのパンデミックに繋がりかねない脅威を持っています。しかし、正しい知識を持ち、日頃から手洗いやうがいを徹底し、身の回りの除菌に気をつけることで、感染リスクを減らすことができます。

感染が疑われる鳥には絶対に触らないなど、基本的な注意点を守りながら、安心して過ごしていきましょう。

以上、深刻なパンデミックに繋がりかねない鳥インフルエンザがもたらす人への脅威とその知識についてお話をしました。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!

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大切な赤ちゃんを守るために!妊娠中に知っておきたい母子感染と予防策https://ex-clothes.com/kierukin/infection/pregnant-woman-infection/Mon, 08 Dec 2025 05:32:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=589

妊娠中の女性にとって、お腹の中の赤ちゃんを感染症から守ることは非常に大切なことですよね。 今回は、母子感染の経路や、具体的な感染症の種類、そして私たちにできる予防策についてお話ししていきます。 母子感染とは、お母さんから ... ]]>

妊娠中の女性にとって、お腹の中の赤ちゃんを感染症から守ることは非常に大切なことですよね。

今回は、母子感染の経路や、具体的な感染症の種類、そして私たちにできる予防策についてお話ししていきます。

母子感染とは?赤ちゃんへの影響と予防の重要性

母子感染とは、お母さんから赤ちゃんへと感染症がうつることを指します。赤ちゃんに影響を及ぼす可能性がある感染症は多岐にわたりますが、適切な知識と予防策でそのリスクを大きく減らすことができます。

感染経路は主に以下の3つです。

胎内感染

お腹の中にいる間に、胎盤を通じて赤ちゃんに感染することです。感染した時期やウイルスの種類によって、流産、死産、または先天性の障害を引き起こす可能性があります。

分娩時感染

出産する時に、産道を通る際に赤ちゃんに感染することです。赤ちゃんが産道で母体の血液や体液に触れることで感染します。

経母乳感染

母乳を通じて赤ちゃんに感染することです。一部のウイルスや細菌は母乳中にも含まれるため、授乳によって赤ちゃんに感染することがあります。

母子感染は、赤ちゃんの流産や死産、あるいは生まれた後に重い後遺症を残す原因となることがあります。

しかし、事前にワクチン接種や適切な治療、日々の生活の中での予防策を講じることで、多くの感染症は防ぐことが可能です。妊婦健康診査では、このような感染症の検査も行われますので、医師の指示に従い、積極的に受診するようにしましょう。

ワクチンで予防できる感染症

ワクチン接種は、お母さんだけでなく、一緒に暮らす家族の皆さんにとっても、赤ちゃんを守るための大切な予防策となります。内容を確認しておきましょう!

風しん(風疹)

風しんウイルスが原因で、飛沫感染(咳やくしゃみなどによる飛沫を吸い込むこと)によってうつります。妊娠初期(特に12週まで)に感染し胎児に感染すると、赤ちゃんに先天性風しん症候群(CRS)という重い障害が起こる可能性があります。

CRSは、先天性心疾患(心臓の奇形)、白内障(目の病気)、難聴(耳が聞こえにくい)などの症状を特徴とします。特に、妊娠12週〜24週での感染は難聴の症状が出やすいとされています。

妊娠を希望される方は、事前に抗体検査を受け、抗体が不十分であればワクチン接種を強くおすすめします。

ただし、妊娠中はワクチンを接種できませんので、妊娠前に接種を済ませておくことが非常に重要です。 また、パートナーや同居のご家族も、抗体がない場合は風しんワクチンを接種してもらい、流行時には人混みを避けるなどの対策も大切です。

詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください!

麻しん(はしか)

麻しんウイルスによる感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染と非常に感染力が強く、致死率も高いのが特徴です。

今までにMRワクチン(麻しんと風しんの混合ワクチン)を接種している人もいますが、1度だけの接種では十分な免疫を獲得しない人もいるため、注意が必要です。

1977年以前生まれの方は定期接種がありませんでした。

1977年~1990年生まれの方は、定期接種を1回受けています。

1991年以降生まれの方は、定期接種を2回受けています。

大人の方が感染すると重症になりやすく、肺炎や脳炎などの合併症のリスクも高まります。妊娠中に感染し、胎児に感染すると、流産、早産、子宮内胎児死亡の原因となる可能性があります。

妊婦さんは、風しん同様、麻しんの流行がみられた場合は、なるべく外出を控え、人混みを避けるようにしてください。ご自身の接種歴を確認し、必要であればワクチン接種を検討しましょう。

水ぼうそう(水痘)

水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で、飛沫感染、空気感染、接触感染が感染経路となる非常に感染力が強い感染症です。ほとんどの人が幼少期に感染するかワクチン接種により免疫を持っています。

感染してから2週間程度(10〜21日)の潜伏期間を経て、全身に痒みを伴う発疹が出て水疱になり、その後かさぶたになります。大人は発疹が出る前に発熱や倦怠感が出ることがありますが、子どもは発疹が初期症状であることが多いです。

妊婦さんが水ぼうそうを発症することは稀ですが、妊娠していない人に比べて重篤化しやすく、合併症である水痘肺炎を発症すると最悪の場合死に至るケースもあります。

また、妊娠初期の8週〜20週の間に胎盤を経由して胎児にも感染すると、先天性水痘症候群(CVS)と呼ばれる皮膚の萎縮、眼の異常、手足の低形成などの奇形や、全身性の感染症状を引き起こす可能性があります

流産、早産、乳児期帯状疱疹、周産期水痘が現れる危険性もあります。分娩前後に水ぼうそうを発症した場合は、新生児に感染する確率が高いと言われています。やはり、対策として妊娠する前にワクチンを接種して予防をすべきです。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)

ムンプスウイルスが原因で、飛沫感染や接触感染でうつります。感染後、2〜3週間の潜伏期間の後に、耳の下やあごの部分の腫れや発熱などの症状が出ます。主に3〜6歳の未就学児が感染しやすい感染症です。

合併症として髄膜炎、乳腺炎、難聴、膵炎などを引き起こすことがあり、思春期以降に感染すると精巣炎(睾丸炎)や卵巣炎を併発する可能性もあります。

妊娠初期の感染では流産の原因や、低出生体重児の出生頻度が増えることが報告されています。また、出産前後での感染により赤ちゃんに感染し、合併症を引き起こすこともあります。

風しんや麻しんワクチン同様に予防接種をしておくことで免疫をつけることをおすすめします。妊娠中はワクチンを接種することはできません。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスによる感染症は、飛沫感染が主な経路です。妊娠中は、免疫機能の変化によりインフルエンザにかかると重症化するリスクが高まり、肺炎などの合併症を起こしやすくなります。また、流産や早産のリスクを高める可能性も指摘されています。

妊婦さんは、妊娠の時期にかかわらずインフルエンザワクチンの接種が推奨されています。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、妊娠中に接種しても赤ちゃんへの影響はないとされています。ご家族も一緒に接種することで、家庭内での感染拡大を防ぐことができます。

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)

新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染や接触感染が主な経路です。妊娠中にCOVID-19に感染すると、非妊娠時に比べて重症化するリスクが高まることが報告されています。また、早産や低出生体重児などのリスクが増加する可能性も指摘されています。

妊娠中もCOVID-19ワクチンの接種が推奨されています。 ワクチンの安全性と有効性に関するデータが集積されており、妊婦さんの重症化予防と赤ちゃんを守るために重要です。

基本的な感染対策(手洗い、マスク着用、換気、人混みを避けるなど)も引き続き徹底しましょう。

主に性行為により母子感染する感染症子感染とは?

性行為によって感染し、母子感染を起こす可能性のある感染症もあります。

これらの感染症は、流産や死産、重篤な後遺症などを赤ちゃんに与える可能性があります。定期検診をきちんと受け、コンドームを着用して性病予防をすることでリスクを下げることができます。

B型肝炎

B型肝炎ウイルス(HBV)は肝臓に感染して炎症(肝炎)を起こし、肝硬変や肝がんへと進展する可能性があります。一般社団法人日本肝臓学会によると、日本でB型肝炎に感染している人数はおよそ100人に1人の割合で約130〜150万人と言われています。今では、主に性感染することが多いです。

新生児に感染しても多くは無症状ですが、乳児期に重い肝炎を起こすことがあります。妊婦さんがB型肝炎ウイルスを持っている場合、母子感染予防対策として赤ちゃんが生まれた後にワクチンを接種することで感染を予防します。

日本小児科学会の「B型肝炎ウイルス母子感染予防のための新しい指針」に基づき、定められたスケジュールできちんと感染防止策を受けるよう、医師の指示に従ってください。

母子感染予防処置のもとであれば授乳も可能です。通常の健康診断の際に、B型肝炎に感染しているか検査することをおすすめします。

また、妊娠中の定期検診にてB型肝炎ウイルスが陽性か血液検査で調べておくことが重要になります。

HTLV-1感染症

HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス-1型)は、免疫を司る白血球の一つであるリンパ球に感染するウイルスです。主な感染経路は、主に授乳による母子感染、そして性感染(主に男性から女性に感染しやすい)です。

HTLV-1感染者のごく一部で、成人T細胞白血病(ATL)、HTLV-1関連脊髄症(HAM)、HTLV-1関連ぶどう膜炎(HU)などの病気を発症することがあります。

しかし、約95%の人は一生涯病気を発症することはありません。新生児に感染しても多くは無症状です。授乳方法によってHTLV-1感染の可能性を低くすることがわかっているので、授乳方法については医師ともよく相談しましょう。

妊娠中の方は、妊娠30週までに行われる定期検診で血液検査にてHTLV-1に対する抗体の有無を調べることをおすすめします。

仮に、HTLV-1に感染していても、赤ちゃんに障害が持って生まれたり、奇形児等が生まれたりすることはありませんので、不安にならなくても大丈夫です。

梅毒

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、主に性感染により粘膜や皮膚の小さな傷から侵入して感染します。近年、日本国内で梅毒の感染者数が急増しており、2023年には過去最多を更新し、現在も増加傾向が続いています。 特に女性の感染者数も増加しており、先天梅毒のリスクは高い状況です。

梅毒に感染した妊婦さんから胎盤を通じて胎児にも感染すると、妊娠初期の場合は先天梅毒となり、流産、早産、死産となるケースが多いです(母体が無治療の場合、約40%の確率で先天梅毒になります)。また、出産後に乳幼児や幼児期に発症し、障害の度合いや症状は異なりますが、後遺症を残してしまうことがあります。

先天梅毒は、女性が梅毒に感染しないように予防すること、そして妊娠中に早期診断・治療をすることで発生を防ぐことができます。

適切な抗菌薬治療を分娩4週間前まで完全に行うことができれば、先天梅毒の発生を予防することができます。一番の予防はコンドームを使用することですが、コンドームで覆っていない皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、100%安全ではないことに留意してください。

エイズ(AIDS)

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)が原因となるウイルスで、人の免疫機能を壊します。現在の医療では、完治した症例は非常に稀ですが、発症を抑制するための治療が可能であり、感染しても通常の生活を送れるようになっています。

母親がHIVに感染している場合、胎盤、産道、母乳を介して赤ちゃんに感染する可能性があります。しかし、適切な母子感染予防対策を行うことにより、母子感染率を大幅に低下させることができます。

エイズの母子感染経路で感染率が高いのは出産時で、赤ちゃんが産道で母体の血液にさらされたり、血液を飲み込んだりすることで感染する可能性が高いと言われています。感染の確率を下げるためには、陣痛前の帝王切開にて出産することが望ましいとされています。

また、研究の進歩によって、妊娠初期に診断されることで、その後の治療により母子感染はほぼ100%回避可能ともなっています。注意点として、避妊のためのピルは性感染症を予防することはできません。

詳細は、厚生労働省の「HIV とエイズ」をご参照ください。

性器クラミジア感染症

クラミジア・トラコマチスという細菌が原因で、性行為によってもっとも感染しやすい病気が性器クラミジアです。女性が感染すると、卵管の閉塞や周囲の癒着などを発症して不妊症になる確率も上がります。

妊娠中に感染し、胎児にうつると、流産、死産、早産、低出生体重児などの原因になる可能性が示唆されています。また、気づかないまま赤ちゃんを出産すると母子感染し、新生児肺炎や結膜炎を引き起こすこともあります。

性行為の最初からコンドームを正しく使用することで感染を予防することができます。

性器ヘルペスウイルス感染症

単純ヘルペスウイルス1型、2型(HSV-1, HSV-2)が原因のウイルスで、感染すると、性器やその周辺に水疱や潰瘍を作る病気です。

母子感染すると2〜7日の間に新生児ヘルペスとして発症します。発熱、母乳を飲む力の低下、無呼吸、黄疸などの症状のほか、脳症などの重い後遺症を残す場合もあります。

無治療の場合、死亡率が高くなっているため、感染が明らかな場合はすぐに抗ウイルス薬にて治療を行います。

お母さんの感染が分かっている時、出産時に産道でウイルスが増えると新生児ヘルペスを発症する場合もあるため、帝王切開による出産で予防をすることもあります(医師の指示に従います)。

その他の母子感染の可能性がある感染症

その他の母子感染してしまう感染症の中には、蚊、原虫を媒介するものや細菌、ウイルスと非常に多岐に渡ります。

手洗いや除菌剤の活用、蚊の対策や流行地には赴かないなど、複数の予防策を講じる必要があります。

トキソプラズマ症

トキソプラズマと呼ばれる原虫が感染の原因で、猫と人でどちらも感染する人畜共通感染症です。

妊娠中に初めて感染し母子感染すると、流産や死産の原因になります。先天性トキソプラマ症になると、運動発達遅延、精神遅延、水頭症、脳や目に重篤な障害のある赤ちゃんが生まれることがあります。

アメリカ疾病予防管理センターでは、妊娠中にトキソプラズマ症を予防するために下記のことがポイントとして挙げられています。

・妊娠初期から予防や抗体検査を徹底する

・食用肉はよく火を通して調理する(ユッケ、馬刺し、生ハムなどの食事は避ける)

・食用肉や野菜などに触れたあとは、よく手を洗う

・野菜や果物は食べる前によく洗浄する

・畑仕事やガーデニングなどでは手袋を着用する

・動物(ネコ)との接触、糞尿の処理は手袋を着用する(手洗いをする)

リステリア症

リステリア症は、河川や動物の腸管内など自然界に幅広く分布するリステリア・モノサイトゲネスと呼ばれる細菌が原因菌で、食中毒をもたらします。厚生労働省によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人と言われています。人畜共通感染症の一つですが、今では保菌者や食品を介しての感染が多いです。

妊娠中に感染すると、妊婦さんに髄膜炎や敗血症など重篤な症状が出る場合があります。妊婦さんは通常の成人に比べ、リステリア症になるリスクが20倍高いと言われています。また、母子感染すると流産、早産、死産の原因になることがあります。妊婦さんがリステリア症を予防するポイントは下記です。

・野菜や果物などは食べる前によく洗浄する

・開封後は、期限に関わらず早めに消費する

・冷凍庫で保存する

・よく火を通して調理する(生肉、生ハム、ナチュラルチーズ、スモークサーモンなどを食べる際は注意)

ジカウイルス感染症

ジカウイルスは、ジカウイルスを保持している蚊が人に吸血すること(蚊媒介感染症)で感染させる感染症です。基本的には人から人へ直接感染はしませんが、性行為による感染も報告されています。

妊婦さんが感染することで、母子感染することがあり先天性ジカウイルス感染症になり、小頭症(頭が小さい状態)や関節拘縮(関節の可動域が制限され、曲げ伸ばしが困難になる状態)などを引き起こす可能性があります

厚生労働省によると、先天性ジカウイルス感染症に関しては、現在のところ胎児への感染の診断方法やその解釈について、確立されているとはいえず、ワクチンや治療薬もありません。

そのため感染予防対策が必須で、妊婦さん及び妊娠の可能性がある人の流行地への渡航は控えることとされています。

リンゴ病(伝染性紅斑)

ヒトパルボウイルスB19が伝染性紅斑(リンゴ病)の原因となる病原体です。2歳から9歳の幼少期に感染しやすいです。飛沫感染、接触感染を起こし、感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は4日〜15日(厚生労働省の情報)または、10日〜20日(国立感染症研究所の情報)です。

症状として、ほほに境界鮮明な紅い発疹が現れた後、続いて手や足にも赤い発疹がでます。また、発疹の他に軽い風邪のような症状や関節炎などの合併症を引き起こすことがあります。両方のほほがりんごのように赤くなることから「リンゴ病」と呼ばれています。

妊娠中に胎児に感染すると、胎児水腫(赤ちゃんの全身にむくみが生じる状態)や流産などの可能性があります。特に、妊娠初期の感染が危険ですが、妊娠20週を過ぎた後でも赤ちゃんへの感染はあります。

残念ながら今のところワクチンが開発されていません。お住まいの周辺で伝染性紅斑(リンゴ病)の流行が出た場合は、なるべく外出を控えてください。

ただし、リンゴ病を発症した妊婦さんから出生し、ウイルスの感染が確認された赤ちゃんでも、妊娠分娩の経過が正常で出生後の発育も正常である場合が多いと言われています。

C型肝炎

C型肝炎ウイルス(HCV)による感染症で、国立感染症研究所によると、日本には150万人〜200万人の感染者がいると推定されています。性交渉による感染や母子感染の可能性は低いと言われていますが、ゼロではありません。

感染経路としては感染者の血液が体内に入った時に感染するケースが多いです。厚生労働省によると、母親がC型肝炎ウイルス(HCV)を持っている場合の赤ちゃんへの感染率は約5%と言われています。

新生児は多くが無症状ですが、感染したのち20~30年の長い経過で慢性肝炎、肝硬変、肝がんへと進展していく可能性があります。

出産を考えている女性は、通常の血液検査の時にC型肝炎ウイルス(HCV)に感染しているかどうか別途調べておくことをおすすめします。今現在、C型肝炎ウイルス感染予防のためのワクチンはありません。C型肝炎を予防するためには、感染している人の血液になるべく触れないことやコンドームを使用することを心がけましょう。

B群溶血性連鎖球菌感染症

B群溶血性レンサ球菌(GBS)が原因の細菌で、女性の膣内に常在することのある細菌です。妊婦さん以外では問題となることは少ないですが、出産時に赤ちゃんが産道で感染すると、敗血症(全身性の重い感染症)、髄膜炎(脳や脊髄の周りの膜の炎症)、肺炎などの重症のB群溶血性レンサ球菌感染症を起こすことがあります。これらの感染症では、約2割の新生児が死亡または重い後遺症を患う可能性があります。

日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会から母子感染予防のためのガイドラインが示されており、重要な母子感染予防するためのポイントは下記の3つです。

・B群溶血性連鎖球菌保有妊婦検出のために妊娠33〜37週に腟入口周辺の培養検査を実施する。

・B群溶血性連鎖球菌を保有している妊婦さんならびに保菌状態不明妊婦さんには、分娩中に抗菌剤を点滴投与すること。

・以前出産した子どもがB群溶血性連鎖球菌感染症の場合、B群溶血性連鎖球菌を保有している妊婦さんとして処置すること。

サイトメガロウイルス感染症

サイトメガロウイルスはどこにでもいるありふれたウイルスで、成人女性の約7割の人が感染したことがあり抗体を持っています。妊娠中に感染すると母子感染する可能性があります。今のところワクチンもありません。

サイトメガロウイルスの主要な感染経路は、子どもの唾液や尿からの接触感染といわれています。母子感染すると流産・死産の原因となったり、先天性サイトメガロウイルス感染症を発症し、(赤ちゃんの1〜3割程度)低出生体重、黄疸、肝機能異常、脳、聴力などに障害を生じることがあります。

予防するために特に、妊娠中に気をつけることは下記です。

・手洗いをこまめにすること(オムツ交換や子どもと接触した後)

・子どもとの食器や歯ブラシ、タオルの共有を避ける

・子どものおもちゃの除菌、ウイルス除去を徹底する(キエルキンのような次亜塩素酸水溶液などの除菌剤の活用も有効です)

・子どもの食べ残しを食べることを避ける

・子どもへの頬や唇へのキス(代わりにおでこにキスするなど)を控える

赤ちゃんとお母さんのための5つの感染予防対策

妊娠中の健康管理は、妊婦さんご自身だけでなく、ご家族の協力も不可欠です。

日本周産期・新生児医学会、日本小児科学会、日本産科婦人科学会、日本産婦人科医会が推奨する、赤ちゃんとお母さんの感染予防のための5つのポイントを詳しく見ていきましょう。

妊娠前または産後にワクチンを接種!妊娠中は家族がワクチンで予防を

風しん、麻しん、水ぼうそう、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)はワクチンで事前に予防することが可能です。娠中はワクチンを接種することができないため、妊娠を希望する前に抗体検査を受け、必要であれば接種しましょう。 もし事前に接種できていない場合は、産後ワクチンを接種することをおすすめします。

なお、妊娠中でもインフルエンザ不活化ワクチンやCOVID-19ワクチンは安全性が証明されていますので、接種を検討されても良いでしょう。

特に風しんは、妊娠中に感染すると赤ちゃんに先天性風しん症候群(CRS)を起こすことがあります。CRSになると、視力障害、聴力障害、心臓障害、糖尿病、自閉症、甲状腺機能不全など、命を脅かす身体障害を患う可能性があります。

そのため、同居のご家族には、風しんと麻しんの混合ワクチン(MRワクチン)を接種することを強くおすすめします。

MRワクチンを接種するその他の理由として、妊娠中に麻しんに感染すると流早産になる可能性があること、そして若者の麻しん抗体保有率が低いことが挙げられます。

ご自身が病気にならないため、健康を保つため、将来の自分の胎児を守るため、また周囲にいる妊婦さんとその胎児に感染させないためにも、ワクチンを打ちましょう。

手洗いを徹底する

手洗いは感染症予防の基本であり、最も重要な対策の一つです。

・帰宅した時

・人が集まるところに長時間いる時(オフィスなど不特定多数がいる場所では、インフルエンザやノロウイルスなど流行しやすい時期にはこまめに手洗いを)

・トイレに行った後

・食事の前

・お肉などを調理する時

・ガーデニングをした後

・赤ちゃんのオムツ交換の後

・ペットの動物に触れたり、糞尿を処理した後

上記のようなタイミングで、石鹸を使い、指の間や爪の先まで丁寧に洗いましょう。ガーデニングやペットの糞尿の処理の時には使い捨ての手袋を着用すると、より効果的に予防できます。

キエルキン
キエルキン

また、手洗いの後や外出時には、キエルキンもお役に立てるかと思います!

体液や人との接触に注意をする

人やペットの尿、唾液、体液などには感染の原因となる菌やウイルスが含まれている可能性があります。

飲み物の口をつけた回し飲みや、食べ物の口移しも避けてください。

できれば、家族内でタオルの共有も避けたほうがいいです。妊娠中の性行為にはコンドームを着用し、オーラルセックスは控えてください。

生物はしっかりと加熱してから食べる

生肉(レアやミディアムレアの肉、生ハム、ソーセージなど)や生魚は、妊娠中は控えましょう。これらの食品には、トキソプラズマやリステリア菌などの感染源が含まれている可能性があります。

生野菜は食べる前に流水でしっかりと洗浄してから食べてください。食品からの感染を防ぐためには、十分に加熱調理をすることが大切です。

不特定多数の人混みは避けること

麻しん、インフルエンザ、COVID-19などの飛沫で感染する病気が流行している時はもちろんですが、妊娠中はできるだけ人混みを避けてください。外出時にマスクを着用しても完全に防ぐことはできません。

子どもは免疫が不十分なため感染症にかかりやすく、そこから妊婦さんへ二次感染することが多いです。

ご家族の協力を得て、お子さんの体調が悪いときには、可能であれば妊婦さん以外の家族が看病するなど、感染リスクを減らす工夫をしましょう。

まとめ

妊娠中は、妊婦さんご自身と赤ちゃんの両方を感染症から守るために、感染してから治療するのではなく、まず予防することを第一にすることをおすすめします。

予防対策のためには、こまめな手洗いキエルキンのような次亜塩素酸水の除菌剤の活用、食事の際の十分な加熱、妊娠中の性行為におけるコンドームの使用、可能な限りでのワクチン接種(インフルエンザ、COVID-19、風しん・麻しんなど)、そして人混みを避けるなどを心がけてください

妊婦さん本人、ご家族、そして生まれてくる赤ちゃんの幸せのためにも、できる手段は講じる方がいいのではないでしょうか。

以上、赤ちゃんを守るために予防すべき妊娠中の感染症についてお話をしました。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!

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キエルキンショップ静岡2025年冬季休暇のお知らせについてhttps://ex-clothes.com/kierukin/news/%e3%82%ad%e3%82%a8%e3%83%ab%e3%82%ad%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%97%e9%9d%99%e5%b2%a12025%e5%b9%b4%e5%86%ac%e5%ad%a3%e4%bc%91%e6%9a%87%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/Thu, 04 Dec 2025 07:15:30 +0000https://ex-clothes.com/?p=4907平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、弊社では誠に勝手ながら下記の期間を休業日とさせていただきます。

冬期休暇:2025年12月27日(土) ~ 2026年1月4日(日)

  ※年内最終出荷12月26日(金)の15時までにご発注いただけると当日発送いたします。

ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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インフルエンザウイルスの「変幻自在」な素顔に迫る!~構造から研究の進展まで~https://ex-clothes.com/kierukin/infection/flu/flu-growth-variation/Sat, 08 Nov 2025 01:14:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=616

皆さんは「インフルエンザウイルス」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 毎年流行するおなじみのウイルスですが、実はその構造や増殖の仕組み、そして常に姿を変える「変異」の能力は、非常に奥深く、私たちの想像以上に ... ]]>

皆さんは「インフルエンザウイルス」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 毎年流行するおなじみのウイルスですが、実はその構造や増殖の仕組み、そして常に姿を変える「変異」の能力は、非常に奥深く、私たちの想像以上に巧妙なんです。

今回は、インフルエンザウイルスの基本的な情報から、過去の研究で明らかになった私たちの体の中でのウイルスの動きまで、分かりやすく丁寧にご説明いたします。この情報が、皆さんのインフルエンザウイルスへの理解を深める一助となれば幸いです。

インフルエンザウイルスってどんな姿をしているの?

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型3種類があります。この中でも、特に私たちに身近なのがA型とB型ではないでしょうか。C型は比較的症状が軽いことが多いとされています。

インフルエンザウイルスは、私たちが普段目にする細菌とは違い、「RNAウイルス」という種類のウイルスです。例えるなら、私たちの遺伝情報がDNAという頑丈な本に書かれているのに対し、インフルエンザウイルスの遺伝情報は、RNAという少しデリケートな紙に書かれているようなイメージです。

キエルキン
キエルキン

コロナウイルスもRNAウイルスなので変異しやすいです。

特にA型インフルエンザウイルスは、その表面に「HA(ヘマグルチニン)」「NA(ノイラミニダーゼ)」という2種類のスパイクタンパク質を持っています。これらはウイルスの性質を決める重要な部分で、ウイルスの顔のような役割をしています。B型やC型には、これらの特徴的なタンパク質はありません。

A型インフルエンザウイルスを構成する主なタンパク質

※画像引用元:花王「インフルエンザ研究の新展開「唾液」に注目する理由」

NS1, NS2(非構造タンパク質)

ウイルスの増殖を助けたり、私たちの免疫反応を邪魔したりする働きを持つタンパク質です。

HA(ヘマグルチニン)

ウイルスの表面にある突起で、細胞にくっつくための「鍵」の役割をします。16種類の異なる形があります。

NA(ノイラミニダーゼ)

HAと同様にウイルスの表面にあり、ウイルスが細胞から離れる際に細胞の膜を切る「ハサミ」のような役割をします。9種類の異なる形があります。

NP(核タンパク質)

ウイルスの骨格を作る主要なタンパク質です。

M1(マトリクスタンパク質1)

ウイルスの外側の膜を強化し、RNAの合成を調整する働きがあります。

M2(マトリクスタンパク質2)

ウイルスの膜にある小さなタンパク質で、ウイルスが細胞内に入った時に、中のRNAを放出する手助けをします。

PA, PB1, PB2

これらはRNAを複製する酵素(RNAポリメラーゼ)を構成する大切なタンパク質です。

インフルエンザウイルスはどうやって増えるの?

ウイルスは私たち人間のように自分でエネルギーを作り出すことができません。そのため、他の生き物の細胞に入り込んで、その細胞の力を借りて増えていきます。

インフルエンザウイルスが私たちの体の中で増える様子を、段階を追って見ていきましょう。

※画像引用元:阪大微研やわらかサイエンス「インフルエンザ」

吸着・侵入

インフルエンザウイルスは、その表面にある「HA(ヘマグルチニン)」を使って、私たちの体の細胞の表面にある「鍵穴」のような部分にピタッと吸着します。吸着できると、細胞の中に侵入していきます。この「鍵と鍵穴」のような関係が、ウイルスが感染できるかどうかを決める重要なポイントなんです。

脱殻(だっかく)

細胞の中に入ると、ウイルスは外側の殻を脱ぎ捨てて、中の遺伝情報(RNA)を細胞質の中に放出します。ここでM2というタンパク質が、中のRNAを効率よく放出するために活躍します。

合成

放出されたウイルスのRNAは、細胞の核へ移動し、そこで自分自身のRNAを大量に複製し始めます。同時に、ウイルスを作るための様々なタンパク質も合成されていきます。

成熟・放出

新しく作られたRNAとタンパク質が合わさって、新しいインフルエンザウイルスが成熟します。そして、最後にNA(ノイラミニダーゼ)というハサミのようなタンパク質を使って、細胞とのつながりを断ち切り、細胞の外へ放出されます。放出されたウイルスは、また別の細胞に感染して増殖を繰り返すのです。

このように、インフルエンザウイルスは私たちの細胞をまるで工場のように利用して、次々とコピーを作り出し、増殖していくのです。

補足:私たちが一般的にかかるインフルエンザウイルスは、主に鼻や喉など上気道の細胞で増えますが、中には「強毒型」と呼ばれる非常に危険なインフルエンザウイルスも存在します。強毒型のウイルスは、HAというタンパク質が、体のどこにでもあるタンパク質分解酵素によっても活性化されてしまうため、全身の臓器で増殖することが可能です。これにより、重い肺炎などを引き起こし、全身に症状が広がってしまうのです。

インフルエンザウイルスはなぜ毎年流行するの?~変異と遺伝子交換の驚くべき能力~

インフルエンザウイルスが厄介な理由の一つに、その「変異しやすい」性質が挙げられます。私たちの遺伝情報がDNAに記録されており、複製時にミスを修正する機能があるのに対し、インフルエンザウイルスの遺伝情報であるRNAは、コピーミスを修正する機能を持っていません。

そのため、複製する際に1,000回から1万回に1回という高い確率で、遺伝情報にエラーが起こってしまうのです。

このエラーによって、HAやNAなどのタンパク質の構造が少しだけ変わったり、アミノ酸の配列が異なったりする新しいウイルスが生まれます。たとえわずかな変化であっても、私たちの体が持っている免疫(抗体)の効果が下がってしまい、時には全く効かなくなってしまうこともあります。これが、毎年インフルエンザの予防接種が必要になる理由の一つです。

さらに驚くべきは、「遺伝子の交換」という現象です。これは「新型インフルエンザ」が誕生するメカニズムとして知られています。

たとえば、鳥に流行する鳥インフルエンザウイルスは、通常は人には感染しません。しかし、豚は人インフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスの両方に感染する可能性があり、この豚の体内で両方のウイルスが同時に感染すると、ウイルスの遺伝子(RNA)が混ざり合い、新しい組み合わせのウイルスが生まれることがあります

これが、私たちの免疫システムがこれまで経験したことのない、全く新しいウイルス「新型インフルエンザ」となるのです。

過去に世界中で大流行した「アジア風邪」や「香港風邪」といった新型インフルエンザも、このような遺伝子交換によって誕生したと考えられています。

インフルエンザウイルスの謎を解き明かす!~研究の進展~

インフルエンザウイルスが毎年流行し、時には新型となって世界的な被害をもたらすことから、その研究は非常に重要視されています。特に、ウイルスが体の中でどのように広がり、どのような影響を与えるのかを詳細に知ることは、新しい治療薬やワクチンの開発に不可欠です。

従来のインフルエンザウイルスの研究では、感染した動物の臓器を取り出して調べていたため、ウイルスがどのように動いているのか、感染がどのように広がっていくのかを「生きたまま」見ることは非常に困難でした。

しかし、2017年に東京大学とアメリカ・ウィスコンシン大学の共同研究グループは、この課題を克服する画期的な研究成果を発表しました。彼らは、蛍光タンパク質を発現する「可視化インフルエンザウイルス(Color-flu)」という特別なウイルスを作ることに成功したのです。

このColor-fluは、インフルエンザウイルスが感染した細胞を蛍光色に光らせることができます。この技術と、生きたまま深い組織を観察できる「2光子励起顕微鏡」という特別な顕微鏡を組み合わせることで、インフルエンザウイルスに感染したマウスの肺を、生きたままリアルタイムで観察することに成功したのです。

この研究で明らかになったことまとめ

・インフルエンザウイルスに感染したマウスの肺では、ウイルスを攻撃する免疫細胞(好中球)の動きが鈍くなっていることが分かりました。

・肺の血流速度も低下していることが観察されました。

・特に高病原性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)では、季節性インフルエンザ(H1N1型)に比べて、感染初期から強い免疫反応が起こり、好中球が集まるタイミングが早く、その数も多いことが確認されました。

・H5N1型に感染した場合、血管から水分や栄養分が漏れ出しやすくなる「血管透過性」が過剰に活発になり、組織の損傷が激しく起こることが分かりました。これが重症化の一因と考えられます。

この研究で確立されたインフルエンザウイルス感染肺の生体イメージングシステムは、新薬やワクチンの開発・改良、さらには他の呼吸器疾患の病態解明にも大きく貢献すると期待されています。

参考:東京大学「光で居場所を探せるインフルエンザウイルスの開発に成功~免疫応答メカニズムの解明、ワクチン開発に期待~」

参考:国立研究開発法人日本医療研究開発機構「インフルエンザウイルスに感染した動物の体内を生きたまま観測―ウイルスに対する宿主応答メカニズムの解明に新たな視点―」

まとめ

今回は、インフルエンザウイルスの基本的な構造や、私たちの体の中でどのように増えていくのか、そしてなぜ毎年形を変えて流行するのか、さらにその謎を解き明かすための研究についてご紹介しました。

インフルエンザウイルスは非常に巧妙な戦略で私たちに感染し、増殖を繰り返しますが、そのメカニズムを知ることは、感染予防や治療法の発展に繋がる重要なステップです。研究が進むことで、より効果的な対策が期待されますね。

以上、インフルエンザウイルスの「変幻自在」な素顔に迫る!~構造から研究の進展まで~についてお話をしました。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!

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『風邪菌』と呼んでいる人は知らないインフルエンザと風邪の違いhttps://ex-clothes.com/kierukin/infection/flu/cold-difference/Thu, 09 Oct 2025 05:08:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=92

お子様が体調を崩された時、「風邪菌をもらってきちゃって…」と話されている方はいらっしゃいませんか? 実は、「風邪菌」という言葉は、医学的には存在しないのです。今回は、子育て中の皆さんが知っておきたい、風邪とインフルエンザ ... ]]>

お子様が体調を崩された時、「風邪菌をもらってきちゃって…」と話されている方はいらっしゃいませんか?

実は、「風邪菌」という言葉は、医学的には存在しないのです。今回は、子育て中の皆さんが知っておきたい、風邪とインフルエンザの正しい知識について、分かりやすくご説明いたします。

「風邪菌」は存在しないって本当?

日々の会話の中で、当たり前のように使われている「風邪菌」という言葉。ですが、これは誤解なんです。

「菌」 とは、細菌(バクテリア) や 真菌(カビ) を指す言葉です。一方で、風邪の原因 はほとんどが ウイルス なのです。そのため、正確には 「風邪ウイルス」 と呼ぶのが正しい表現なんですよ。

かつて世界的に大流行したパンデミックが、日本では「スペイン風邪」や「ロシア風邪(Aソ連型)」のように「〇〇風邪」と訳されていた歴史があります。これにより、医療業界の一部でも、インフルエンザが風邪の一種と認識されることがあったようです。

しかし、感染症の原因となるウイルスは、風邪とインフルエンザでは全く異なります。

風邪 の原因となるウイルスには、ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルスなど、様々な種類があります。実際、風邪の90%以上はウイルスが原因 なのです。インフルエンザ の原因は「インフルエンザウイルス」です。

「風邪症候群」って何?

お医者様が「風邪」と診断する時、それはウイルスが原因で起こる「上気道炎」、つまり鼻から喉にかけての炎症を指します。

風邪は、様々な感染症をまとめた「呼吸器疾患の総称」であり、「風邪症候群」とも呼ばれることがあります。

風邪症候群を引き起こす主なウイルスの割合は以下の通りです。

その他、細菌由来(マイコプラズマやインフルエンザ菌など)の風邪もあります。

ライノウイルス:30〜40%

パラインフルエンザウイルス:15〜20%

コロナウイルス:10%

RSウイルス:5〜10%

インフルエンザウイルス:5〜15%

これらの割合は調査機関や時期によって多少変動する可能性があることをご留意ください。

ウイルスはどこまで飛ぶの?空気感染について

「ウイルスってどのくらい飛ぶんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?

ウイルスは非常に小さく軽いため、空気中に漂いやすい性質があります。

特に、インフルエンザウイルスやはしかのウイルスは、非常に小さく(インフルエンザウイルスは約0.1µm)、空気中に長時間浮遊して感染する「空気感染」 を起こしやすい特徴があります。

空気感染は、非常に感染力が強いので注意が必要です。

1μm(マイクロメートル)は1mmの1000分の1の大きさです。

風邪の原因となるライノウイルスやアデノウイルスなども、空気中に浮遊できるくらいの大きさです。

ただし、インフルエンザウイルスに比べて感染力は低めです。例えば、くしゃみをしても2m程度離れていれば飛沫感染のリスクは低いとされています。

しかし、ウイルスが付着したものを触った手で口や鼻を触ることで感染する「接触感染」には、十分に注意してくださいね。

これで安心!風邪とインフルエンザの症状と特徴の見分け方

風邪が重症化するケースはありますが、一般的に命に関わることは稀です。一方で、インフルエンザは、乳幼児や小さなお子様、ご高齢の方など、抵抗力の弱い方が感染すると、最悪の場合、重篤な状態に至ることもあります。

風邪とインフルエンザの違いを知ることは、お子様やご自身の健康を守るためにとても大切です。 以下に、それぞれの症状と特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

(※症状には個人差があり、年齢によっても異なります。一般的に、大人の方がお子様よりも治癒が早い傾向があります。)

風邪の症状と特徴

感染経路: 咳やくしゃみなどによる飛沫感染、鼻の粘膜から侵入し増殖します。

初期症状: 鼻や喉の乾燥感。

進行後の症状: 鼻水、鼻詰まり、微熱。

※熱が出ない方もいらっしゃるため、周りの方にうつしやすい場合があります。

症状の進行: ゆっくりと進行します。

潜伏期間: 1〜3日。通常5日〜1週間で完治します。

流行時期: 一年中感染の可能性があります。

ワクチン: 風邪予防のワクチンはありません。

※熱が出ない方もいらっしゃるため、周りの方にうつしやすい場合があります。

インフルエンザの症状と特徴

感染経路: 咳、くしゃみ、手に付着した唾液からの接触感染、空気感染

初期症状: 急な発熱、寒気、頭痛

進行後の症状: 全身の倦怠感、高熱、関節や筋肉の痛み

症状の進行: 急激に悪化します

潜伏期間: 2〜5日。10日程度で完治します

流行時期: 空気が乾燥する時期(主に冬場)に感染の可能性が高いです

ワクチン: インフルエンザ予防のワクチンがあります

キエルキン
キエルキン

風邪のウイルスもインフルエンザウイルスもキエルキンでウイルス除去することができますよ!

なぜインフルエンザにはワクチンがあるのに風邪にはないの?

「インフルエンザにはワクチンがあるのに、風邪にはないのはどうして?」と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

先ほどもお話ししたように、風邪の原因となるウイルスは非常に多岐にわたります。代表的なライノウイルスだけでも100種類以上が確認されており、それぞれ異なる種類のウイルスに感染する可能性があるため、何度も風邪をひいてしまうのです。

これほど多くの種類のウイルスが存在するため、ワクチンを特定して開発することが非常に難しいのが現状です。

また、「わざわざワクチンを作って予防しなくても、自然治癒に任せてもそこまで大ごとにならない」という考え方もあるため、風邪のワクチンは開発されていません。

インフルエンザウイルスは大きくA型、B型、C型に分けられ、強さはA型が最も強く、C型が最も軽度です。冬場に流行して大きな問題となるのは主にA型です。

インフルエンザA型の特徴

人に感染するたびにウイルスの形が変化しやすいため、進化のスピードが速く、予防接種のワクチンが効かないケースも少なくありません。呼吸器系の合併症を引き起こすこともあるため、特に注意が必要です。

インフルエンザB型の特徴

比較的決まった形で出現するため、予防接種のワクチンで流行を抑えることが可能です。A型とは異なり、腹痛や下痢など消化器系の症状が出やすい傾向がありますが、症状はA型に比べて軽度で済むことが多いです。

インフルエンザC型の特徴

多くの方が子供の頃に感染し、一度感染すると免疫がつくため、その後はC型に感染することはほとんどありません。軽度の風邪のような症状で、気づかないうちに治っている場合もあります。

インフルエンザA型のワクチンは、流行が予測されるウイルスの型に合わせて作られます。予測が当たれば、感染しても症状が軽度で済んだり、感染自体を防げたりする効果が期待できます。

しかし、インフルエンザウイルスは人以外の動物(水鳥など)にも生息しており、そこで進化を繰り返して形を変えることがあります。

そのため、予測と異なるウイルスが流行してしまうと、予防接種のワクチンが効きにくく、集団感染が起こってしまうことがあるのです。

しかし、重症化を防ぐ効果がワクチンにはあるので是非シーズンごとに接種されることをオススメします。

インフルエンザや風邪には「抗生剤」は効かないって本当?

「風邪やインフルエンザで病院に行ったときにもらう薬は何だろう?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

まず、基本的なこととして、抗生剤(抗生物質)は細菌には効果がありますが、ウイルスには効果がありません。 つまり、ウイルスが原因である風邪には抗生剤は効かない のです。

「では、解熱剤や炎症を抑える薬は何?」と思われますよね。それらは抗生物質とは全く別のもので、症状を和らげるために処方されます。

感染症の中には、ウイルス性のものと細菌性のものがあります。風邪はウイルス性ですが、風邪に似た症状を示す細菌性の感染症もあります。発熱などの症状だけでは、医師がウイルス性か細菌性かを100%見分けることは非常に難しいのが現状です。

そのため、医師は症状や検査結果などから確率的に判断し、細菌性の感染症と診断された場合に抗生剤を処方します。ただし、軽度の場合には、自然の免疫で治るのを待つという選択をすることもあります。

抗インフルエンザ薬の役割

現在処方されている抗インフルエンザ薬(タミフルやイナビルなど)は、ウイルスを直接殺す薬ではありません。これらの薬は、体内でウイルスが増殖するのを抑え、病状の悪化を防ぐとを目的としています。

補足:抗生物質は細菌に直接作用し、殺菌します。

インフルエンザの兆候が見られた場合は、できるだけ早く病院を受診することをおすすめします。その理由は、感染初期は体内の免疫がウイルスを排除するスピードよりもウイルスの増殖スピードが速いため、どんどんウイルスが増えてしまうからです。

しかし、一般的に発症から約48時間を境に、体の免疫がウイルスの増殖スピードを上回り、徐々に回復に向かいます。

例えるなら、最初は人間(ウイルス)が速く走りますが、最終的には自転車(免疫)が人間を追い越すようなイメージです。

ですから、できるだけ早く「人間」の勢いを止めるためにも、インフルエンザが疑われる症状が出たら、早めにかかりつけの病院を受診してくださいね。

まとめ

以上、『風邪菌』と呼んでいる人は知らないインフルエンザと風邪の違いについてお話ししました。

今回ご紹介したポイントをまとめます。

・「風邪菌」という言葉は存在せず、風邪の原因は主にウイルスです。 「風邪ウイルス」と覚えておきましょう。

・風邪とインフルエンザは異なるウイルスによって引き起こされる別の病気です。

・インフルエンザは症状が急激に悪化し、重症化のリスクがあるため、早期受診が大切です。

・風邪もインフルエンザも、原因がウイルスの場合は抗生剤は効きません。

・インフルエンザの治療薬は、ウイルスの増殖を抑えるものであり、ウイルスを殺す薬ではありません。

正しい知識を持つことは、お子様やご自身の健康を守る第一歩です。日頃から手洗いやうがいキエルキンを合言葉にしっかり行い、体調の変化には敏感に対応して、健康的な毎日をお過ごしください。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!



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インフルエンザ・ノロウイルスなどがもたらす経済損失についてhttps://ex-clothes.com/kierukin/infection/economicloss/Mon, 08 Sep 2025 06:42:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=387

お子さまがいらっしゃるご家庭では、季節の変わり目や冬場になると、インフルエンザやノロウイルスといった感染症のニュースが気になりますよね。お子さまが体調を崩されると、看病のために会社を休まざるを得なくなったり、ご自身の体調 ... ]]>

お子さまがいらっしゃるご家庭では、季節の変わり目や冬場になると、インフルエンザノロウイルスといった感染症のニュースが気になりますよね。お子さまが体調を崩されると、看病のために会社を休まざるを得なくなったり、ご自身の体調も心配になったり、何かと大変なことが多いのではないでしょうか。

実は、このような感染症による欠勤は、ご家庭だけでなく会社にとっても大きな負担となっていることをご存知でしょうか。今回は、インフルエンザやノロウイルスといった感染症がもたらす経済損失に焦点を当て、ご家庭や職場での感染症対策がいかに大切かについてお話ししたいと思います。

会社を休むことの隠れたコスト:イギリスの調査から見えてくる現実

お子さんの急な発熱で会社を休まざるを得なかったり、ご自身の体調不良で出勤できなかったり。子育て中は、そういった状況が起こりやすいものですよね。

もちろん、体調が悪い時は無理せず休むことが大切ですが、実は、従業員が病欠することによる経済的な影響は、私たちが想像よりもはるかに大きいことをご存知でしょうか。

かつて、2008年にコンサルティング企業マーサーUKがイギリス国内の民間企業15社、約11,000人の労働者を対象に行った調査があります。この調査では、いつ、どのような理由で、どれくらいの期間休んだのかまでを徹底的に分析しました。

その結果、病欠が会社にとって非常に大きな財政的負担となっていることが明らかになりました。

当時のマーサーUKのクライアントマネージャーによると、例えば、平均給与が25,000ポンド(約350万円)の従業員を1,000人抱える企業の場合、病欠による年間の損失はなんと732,000ポンド(約1億248万円)にも及ぶとされていました。そして、全体の欠勤率をわずか0.5%減らすだけでも、年間100,000ポンド(約1,400万円)もの節減が期待できるとも報告されています。

参考:BBC NEWS 「Monday most common for sickness

2008年と現在の病欠状況を比較してみると

この2008年の調査も驚くべき内容でしたが、最新のデータを見ると、病欠による経済的な影響はさらに拡大していることがわかります。

イギリスの国民統計局(Office for National Statistics: ONS)の最新データによると、2024年には病気や怪我による労働日数の損失が、推定1億4890万日にものぼります。これは、全従業員が平均して年間4.4日仕事を休んだことに相当します。2008年当時よりも、一人当たりの欠勤日数がわずかに増え、総労働日数で見てもその影響の大きさがうかがえます。

そして、病欠がイギリス経済全体に与えるコストは、2008年当時と比較にならないほど膨らんでいます。

あるレポートでは、2024年においてイギリスの企業は、病欠によって年間1,000億ポンド(約19兆円)以上もの損失を被っていると推定されています。

また、別の調査では、2023年時点で従業員の病欠による隠れたコストが1,030億ポンド(約19.5兆円)に達し、2018年から300億ポンドも増加していると報告されています。

参照:Edays 「The State of Absence Report 2024」

Verve Healthcare 「The Real Cost of Absenteeism to UK Employers in 2025: A Complete Analysis」

これらの損失には、生産性の低下はもちろん、代替人員の確保、採用コストの増加などが含まれます。個人の体調管理が、実は会社全体の経営にまで影響を及ぼすという、見過ごされがちな事実を私たちに教えてくれます。

日本の企業が直面する生産性低下の課題

日本においても、生産年齢人口の減少は深刻な問題であり、企業の人手不足が顕著になっています。特に中小企業では、人手不足が喫緊の課題となっています。

日本商工会議所と東京商工会議所が2024年1月に発表した「中小企業の人手不足、賃金・最低賃金に関する調査」によると、中小企業の65.6%が「人手が不足している」と回答しており、約3社に2社が厳しい状況に直面していることがわかります。

これは、2017年の調査結果(6割)と比較しても、人手不足の状況が続いていることを示しています。

参照:東京商工会議所 「「中小企業の人手不足、賃金・最低賃金に関する調査」の集計結果について~中小企業の65.6%が人手不足と回答、賃上げ実施予定の企業は6割を超える~」

このような状況下で、東京大学政策ビジョン研究センター データヘルス研究ユニットと横浜市経済局が共同で行った「健康経営の効果測定 第1回調査結果のご報告《横浜市内中小企業等》」によると、病欠による労働生産性の損失が明らかになりました。

この調査は横浜市内の6事業所、従業員計157人を対象に行われたものです。

生産性低下の図

その結果、業員1人あたりの労働生産性損失額は年間約76.6万円にものぼことが推計されています。

この損失には、実際に会社を休む「アブセンティーイズム」(病気などによる欠勤や休職)だけでなく、体調が悪いまま出勤することで生産性が落ちる「プレゼンティーイズム」(出勤はしていても、体調不良によって生産性が低くなる状態)も含まれています。

具体的にはプレゼンティーイズムによる損失が年間73.0万円、アブセンティーイズムによる損失が年間3.6万円とされています。

参照:横浜市 「横浜市のすすめる健康経営

参照:川崎市 「1 障害者雇用に役立つケーステップ(K−STEP)2.ラインケア」

以前は、病気になったら会社を休むことは会社にとってマイナスだと考えられがちでした。

しかし、コロナウイルスの蔓延をきっかけに、感染が広がることを防ぐためにも、体調が悪い場合は休むべきだという意識が広まってきています。体調不良の従業員が休むことで、さらなる感染拡大を防ぎ、結果的に大きな損失を回避できるという考え方が浸透しつつあります。

これらの調査からも、仕事の生産性を最大限に高めるためには、感染症対策を含めた健康への取り組みが非常に重要であることがわかりますね。

ノロウイルスによる計り知れない経済的損失

国立感染症研究所のデータによると、感染性胃腸炎の報告数は年によって変動しますが、継続的に多数の発生が見られます。特に、新型コロナウイルス感染症パンデミック以降、一時的に減少した時期もありましたが、近年は再び増加傾向にある週も報告されています。

最新の感染状況については、国立感染症研究所の感染症発生動向調査週報(IDWR)で毎週確認することができます。

ノロウイルスは感染性胃腸炎の主要な原因の一つであり、その経済的影響は計り知れません。世界規模でその経済的影響を明らかにするため、ノロウイルス胃腸炎の世界的経済的負担」という画期的な論文が発表されました。

これは、ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院の研究チームが、国連の人口統計データなどに基づき、計算シミュレーションモデルを開発して分析したものです。

このモデルでは、ノロウイルスおよびノロウイルス関連の死亡数を含め、0~4歳(乳幼児)、5~14歳(若年層の子ども)、15~54歳(成人)、55歳以上(高齢者)の4つの年齢層に分けて分析が行われています。

費用には、外来患者の診察費や入院費などの直接的な医療費だけでなく、職場や学校の欠勤・欠席による費用、そして死亡による生産性の損失といった社会的費用も多角的に算出されています。特に、死亡した場合は、死亡年齢と平均余命に基づいた生涯収入の現在価値まで計算に含まれている点が特徴です。

その結果、世界的に、ノロウイルスは年間約7億人が罹患し、約22万人の死亡を引き起こしていると推定されました。

そして、感染者および感染により死亡した場合に発生する直接的な医療費と生産性の損失の合計は、なんと年間562億ドル(日本円で約5兆4000億円)にも及ぶことが明らかになったのです。この巨額な損失の半分は、感染による死亡が原因とされています。

参照:PLOS ONE 「The Global Economic Burden of Norovirus Gastroenteritis」

これまで、ノロウイルスは病原体の特定が難しいこともあり、インフルエンザなどに比べて注目度が低かったかもしれません。

しかし、この画期的なモデルによって、ノロウイルスの経済的負担がいかに大きいかが明確に示されました。このデータは、ノロウイルスのワクチン開発や、より効率的な感染症予防・対策にどのようなリソースを費やすべきかを考える上で、非常に重要な指針となるでしょう。

感染症予防がもたらす効果

多くの幼稚園や保育園で感染症対策が行われています。その効果を具体的に示す好例として、遠賀中間医師会おんが病院とキエルキンのメーカーであるラジカルラボの共同研究による「S市某保育園における感染状況のデータ」をご紹介します。このデータは、感染症対策の重要性を明確に示しています。

遠賀病院キエルキン研究

参照:遠賀中間医師会おんが病院「新たな取り組み」

特に注目すべきは、対策を「開始」し、さらに「強化」した2015年には、インフルエンザの発症者数が2014年の約20%程度に激減していることです。感染症全体の発症者数、そしてお子さまたちの出席停止人数や欠席総数も、2015年には明らかに低く抑えられています。

キエルキン
キエルキン

キエルキンがお役に立って嬉しいです!データで表すことができました。

これは、感染拡大が抑制され、子どもたちが元気に登園できる日が増えたことを示しています。

これらのデータは、適切な感染症対策を行うことで、インフルエンザが約80%減少し、その他の感染症も約34%減少という驚くべき結果に繋がったことを示唆しています。

未就学のお子さまからご家庭に感染が広がるケースは少なくありません。幼稚園や保育園での集団感染を防ぐことは、ご家庭内での感染リスクを減らすことにも繋がります。

人が集まる場所には菌やウイルスが存在するため、幼稚園・保育園だけでなく、職場でもウイルス対策を進めることが非常に効果的だと考えております。

職場での感染症対策

アリゾナ大学の公衆衛生助教授であるケリー・レイノルズ氏の研究では、オフィス内で疑似ウイルスを付着させた一人の手から、たった4時間で職場の共有スペースの半分以上にウイルスが広がり、50%もの人々の手から検出されたという結果が出ています。また、くしゃみや咳よりも、手に付着した菌やウイルスを介する方が早く広がることも判明しました。

参照:Germs Spread Fast at Work, Study Finds

この研究からも、職場での手洗いの徹底や、共有部分の拭き掃除が感染リスクを大幅に低下させる可能性があることが明らかになっています。

オフィスでは、手軽に拭き掃除をしたり、空間に漂う菌やウイルスを除去する対策をとることで、感染する確率を下げることができます。

感染症は社会全体に影響を与えます

風邪対策

国立研究開発法人日本医療研究開発機構のプレスリリースによると、東北大学と京都大学の研究グループがフィリピンで行った共同研究では、特定の子どもがアデノウイルス、インフルエンザウイルス(A型)、パラインフルエンザウイルス(4型)、ライノウイルス(C種)に感染した後、次の呼吸器感染症にかかるリスクが1.3〜1.6倍上昇することが分かりました。

参照:国立研究開発法人日本医療研究開発機構「先行するウイルス感染とその後の呼吸器感染症の関係:フィリピンにおける前向きコホート研究」

この研究は、今までになかった視点から、感染症にかからないための予防がいかに大切であるかを示唆しています。

私たちは日常生活の中で様々な菌やウイルスに触れていますが、適切な対策を行うことで、病原体の侵入量を減らし、自身の免疫力で対処できる範囲に抑えることが可能です。

公共交通機関での感染症対策

電車やバス、飛行機などの公共交通機関は、人が密集するため、感染症にかかるリスクが高まります。

2018年に発表されたアメリカのエモリー大学とジョージア工科大学の研究によると、呼吸器感染症患者の座席の前後1列および左右2座席以内に座っている乗客は、患者から感染する確率が80%に及ぶことが分かりました。

一方で、それ以上離れた座席の乗客が感染する確率は3%未満でした。

参照:NewsweekJapan 「風邪に「機内で感染」は心配無用?」

また、新型コロナウイルス感染症に関する2024年のメタ解析では、フライト時間が長くなるほど機内での感染リスクが増加し、特にマスクを着用しない場合に顕著に高まることが示されました。

一方で、マスクの徹底した使用は、長時間のフライトにおいても感染リスクを効果的に抑制することが示されています。

参照:CareNet.com 「飛行機でのコロナ感染リスク、マスクの効果が明らかに~メタ解析」

これらの研究からも、飛行機のような密閉された空間での対策の重要性がわかります。公共交通機関では、マスクを着用する、こまめに水分補給をする、ガムや飴で口の中の乾燥を防ぐなどの対策が有効です。

また、すぐに手を洗えない状況では、持ち運びできる除菌スプレーなどを活用することもおすすめです。

キエルキン
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キエルキンのミニボトルもあるので是非ご活用ください!

まとめ

インフルエンザノロウイルスなどの感染症は、ご家庭の健康だけでなく、社会や経済にも大きな影響を与えることがお分かりいただけたでしょうか。目に見えないウイルスや菌からご家族を守り、安心して日常生活を送るためには、日々の予防と対策がとても大切です。

大切なご家族や周りの方々を感染症から守り、より健康的で安心できる暮らしをサポートするために、感染症対策についてぜひ考えてみてくださいね。

以上、インフルエンザ・ノロウイルスなどがもたらす経済損失についてお話をしました。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!

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インフルエンザやノロウイルス予防にうがいやマスクは効果がない?https://ex-clothes.com/kierukin/infection/flu/mask-gargle/Sat, 09 Aug 2025 01:58:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=777

寒い季節になると、インフルエンザやノロウイルスなど、様々な感染症が流行しやすくなりますね。お子さんのいるご家庭では、特に予防について気にされている方も多いのではないでしょうか。 手洗いやマスク、うがいなど、日ごろから行っ ... ]]>

寒い季節になると、インフルエンザやノロウイルスなど、様々な感染症が流行しやすくなりますね。お子さんのいるご家庭では、特に予防について気にされている方も多いのではないでしょうか。

手洗いやマスク、うがいなど、日ごろから行っている対策が本当に効果的なのか、疑問に思うこともあるかもしれません。

今回は、インフルエンザとノロウイルスという代表的な感染症を例に挙げながら、効果的な予防方法について詳しくお話ししていきます。

感染症予防の要は「手洗い」

風邪、インフルエンザ、そしてノロウイルス。これらの感染症は、飛沫感染や接触感染、空気感染など様々なルートで広がりますが、実は多くの感染症が手を介して目、鼻、口から体内に侵入すると言われています。

特に、ご家庭の外では、くしゃみや咳などで拡散したウイルスが、ドアノブや電車のつり革、共用のパソコンなど、不特定多数の方が触れる様々な場所に付着しています。そのような場所に触れた手で、ご自身の顔を触ったり、お子さんの口元に触れたりすることで、ウイルスが体内に侵入してしまうのです。

そのため、インフルエンザやノロウイルスといった感染症から体を守るためには、手からのウイルスの侵入を防ぐ「手洗い」が最も重要な予防方法となります。

手に付着したウイルスを粘膜に触れる前に洗い流すという点で、手洗いは非常に有効的です。

効果的な手洗いのタイミングと方法

効果的な手洗いを行うタイミングは、以下の通りです。

・外出先から帰宅した時

・くしゃみをして手で覆った時

・乳幼児の嘔吐物や便を処理した後

・トイレの使用後

・嘔吐物を処理した時

・廃棄物処理などの作業を行った後

・料理をする前や料理中の必要な時

手洗いをする際は、ただ水で流すだけでは不十分です。石鹸を使い、手のひらだけでなく、指の間や爪の周り、手首まで、数十秒かけてしっかりと洗い流すことが大切です。シワに入り込んだウイルスも意識して洗い流すことで、より効果的な予防に繋がります。

手洗いなしの状態で約1,000,000個のウイルスが付いていると仮定すると、

流水で15秒手洗い:約10,000個に減少

石鹸で10秒または30秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ:数100個に減少

石鹸で60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ:数10個に減少

石鹸で10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎを2回繰り返す:約数個に減少

このように、石鹸を使った丁寧な手洗いが、ウイルスを大幅に減少させる効果があることがわかりますね。

キエルキン
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そして、手洗いを終えた後に、キエルキンも合わせるととさらに除菌・ウイルス除去効果が期待できます!

参考:厚生労働省「手洗いの時間・回数による効果」

マスクのインフルエンザ・ノロウイルス予防効果は?

インフルエンザやノロウイルスが流行する時期に、予防のためにマスクを着用する方も多いと思います。

しかし、実は厚生労働省ではインフルエンザ予防のためにマスクの使用は推奨していないとしていましたが、現在は、高齢者など重症化リスクの高い方への感染を防ぐため、特定の場面ではマスクの着用を推奨するに変更になりました。

参考:厚生労働省:マスクの着用について

しかし、インフルエンザもノロウイルスもマスクによる予防効果は限定的とされています。また、ノロウイルスに関しても、マスクに感染を予防する効果はほとんど期待できません。

この理由として、インフルエンザウイルスもノロウイルスも非常にサイズが小さく、一般的なマスクではその目の中を通り過ぎてしまうため、予防効果があまり期待できないことがわかっています。装着したからといって、口や鼻からのウイルス侵入を完全に防げる保証はないと認識しておいた方が良いでしょう。

粉塵の対策として利用されるサージカルマスクのような目の細かいものであれば、ウイルスを遮断するために効果的と考えられますが、日常生活の中でこのサージカルマスクを着用し続けるのは息苦しく、現実的ではありません。

また、サージカルマスクを使用しても、マスクをずらしたり外したりした瞬間にウイルスは至る所から体内に侵入する危険があるため、必ずしも効果的ではないものとなっています。

参考:埼玉医科センター:マスクの効果と正しい使用方法

マスクは「感染を広げないため」に着用しましょう

先手洗いが有効なのは手に付着する分に対してのみなので、大勢の人がいる場所に出入りする場合は飛沫感染に対処できないため不十分になりえます。

ただし、咳やくしゃみの症状がある方がマスクを着用すると、飛沫感染の可能性を軽減することができます。 これはインフルエンザウイルスもノロウイルスも同様です。

ノロウイルスの場合、嘔吐物などの処理マニュアルではマスクを着用することになっています。これは、ノロウイルスが含まれる吐瀉物が物理的に口に入る可能性を低くするためです。

そのため、マスクは予防する目的ではなく、周りの人へ感染させることを防ぐために使用するようにしましょう。

もし咳や鼻水などの症状がある場合は、周りの方への配慮としてマスクを着用しましょう。その際は、顔のサイズに合った製品を選び、マスクと顔の間に隙間ができないように注意してください。

また、マスクを外す際に、ウイルスが手に付いてしまう可能性があるので、マスクを外した後の手洗いも忘れずに行いましょう。

基本的にはマスクは1度外したら捨てるようにしましょう。

うがいにインフルエンザ予防効果は?

昔から風邪やインフルエンザの予防には「手洗い、うがいをするように」と言われてきたと思います。

一方、厚生労働省によると、うがいは一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません。

その理由として、インフルエンザは、鼻からウイルスが侵入した場合、細胞に感染するまでのスピードが非常に速いため、1日数回のうがいが予防にどこまで役立つのか実証できておりません。

うがいのメリットとは?

うがいを行うことのメリットは、口の中を適度な湿気に保つことができるということです。湿気は、口腔内の粘膜を守る役割があります。インフルエンザウイルスは乾いた環境を好むため、なるべく口腔内が乾燥しないように対策することが大切です。

こまめに水分補給をすること、あめやガムを食べること、うがいをすることで、間接的にインフルエンザ予防に繋がる可能性はあります。

しかし、インフルエンザウイルスが口腔内の粘膜についてから体内に侵入してくるので、うがいで洗い流すというよりは粘膜の働きを助けると考えてください。そのため、うがいが直接的にインフルエンザ予防できるかといえば疑問が残ります。

やらないよりはやった方がいいといったレベルでしょうか。

キエルキン
キエルキン

うがいよりも優先的に、手洗いや人混みをなるべく避けることの方がいいかと思います!

風邪予防には「水うがい」が有効

意外に思われるかもしれませんが、水道水でのうがいが風邪予防になることが、京都大学健康科学センターの研究により発表されました。また、2005年には、American Journal of Preventive Medicine(米国予防医学会機関誌)にもその成果が掲載されています。

研究では、うがいをしないグループと、ヨード液でうがいをするグループ(15秒×2回を1日3回)、水道水でうがいをするグループ(15秒×2回を1日3回)を比較して、風邪の罹患率を調べました。

その結果、うがいをしないグループでは、100名中26.4人/月、ヨード液うがいグループは23.6人/月、水うがいグループは17.0人/月ほど風邪を発症しました。

水うがいをした場合としない場合の罹患率は約36%も低下し、有意に差が出たのです。これは、プロテアーゼという酵素(ウイルス増殖するために必要な機能タンパク質を作るために必要)が洗い流される可能性が挙げられます。

イソジンなどのヨード系のうがい薬は、口腔内やのどの粘膜を傷つけてしまう可能性があり、うがいの効果が出なかったものと考えられます。

注意:うがいをすることでインフルエンザを予防できるという科学的なエビデンスではないということに留意してください。

水うがいは、不特定多数の人と接触した後、外から帰って来た時、口腔内や喉が乾燥する時など、定期的にすると効果を高めることができます。

参考:京都大学健康科学センター「水うがいで風邪発症が4割減少」

効果的なうがいのやり方

うがいをするときには二回に分けて行います。

①1回目は、コップにぬるま湯か水を準備し、口に水を含み口の中全体をゆすぎます。

②次に、再度口に水を含み顔を上に向けてガラガラうがい(ガーと音を出して)をして5秒ほどして吐き出します。

その理由として、いきなりガラガラうがいをすると、口の中にある細菌やウイルスを奥に押し込んでしまう可能性があるためです。

お部屋の加湿に関して言うと、石油ストーブにやかんを乗せて温めているときと違って暖房にエアコンや電気ストーブなどを使用している場合には、まったく水蒸気が発生しません。

そのため、これらを使用している時には加湿が必要となります。 室内で加湿器使用する場合50〜60%の湿度に管理するほ

か、換気も時々は入れ替えるなどをして対策しておくと良いでしょう。

まとめ

今回は、インフルエンザや風邪、ノロウイルスの予防における手洗い、マスク、うがいの効果について、詳しくお話ししました。

最も効果的な予防策は手洗いであり、特に外出先から帰宅した際や、不特定多数の人が触れる場所に触れた後は、石鹸を使って丁寧に手洗いすることが大切です。

ノロウイルスについては、石鹸自体にウイルスを不活化する効果はありませんが、汚れとともに洗い流すことで大幅な除去が期待できます。

マスクは主に、咳やくしゃみなどの症状がある方が周囲にウイルスを広げないために着用するもので、インフルエンザやノロウイルスの予防効果は限定的です。うがいは直接的なインフルエンザ予防効果は証明されていませんが、風邪予防には水うがいが有効であり、口腔内の乾燥を防ぐという意味で取り入れると良いでしょう。

これらの情報を参考に、ご自身やご家族の健康を守るための予防策を実践してみてくださいね。

以上、インフルエンザ予防にうがいやマスクは効果がない?ノロウイルス対策もあわせて解説!についてお話をしました。

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キエルキンショップ静岡2025年夏季休暇のお知らせについてhttps://ex-clothes.com/kierukin/news/summervacation-2025/Fri, 25 Jul 2025 08:38:59 +0000https://ex-clothes.com/?p=4818

お世話になっております。盛夏の候 皆様ご健勝でお過ごしのこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 弊社では、誠に勝手ながら下記の期間を休業とさせていただきます。 【2025年8月8日の1 ... ]]>

お世話になっております。
盛夏の候 皆様ご健勝でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

弊社では、誠に勝手ながら下記の期間を休業とさせていただきます。

【2025年8月8日の15時までのご注文に関しては当日発送いたします。】

夏季休業日:8月9日(土)~ 8月17日(日)

休業明けの営業開始は、8月18日(月)からとなります。

皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

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インフルエンザ・ノロウイルス、子どもは何日休む?家族を守る徹底対策https://ex-clothes.com/kierukin/infection/flu/kids-virus-protection/Fri, 11 Jul 2025 13:11:00 +0000https://influ-noropedia.com/?p=296

毎年冬になると心配になるのが、インフルエンザやノロウイルスの流行ですよね。お子様が学校や園でもらってきてしまうと、あっという間に家族中に広がってしまうことも…。もし感染してしまったら「うちの子、一体何日休まなきゃいけない ... ]]>

毎年冬になると心配になるのが、インフルエンザやノロウイルスの流行ですよね。お子様が学校や園でもらってきてしまうと、あっという間に家族中に広がってしまうことも…。もし感染してしまったら「うちの子、一体何日休まなきゃいけないの?」と不安になるのではないでしょうか。

この記事では、お子様やご自身がインフルエンザ・ノロウイルスにかかった際に「どれくらい学校や仕事を休む必要があるのか」を明確にお伝えします。さらに、ご家族や周りの人にもうつさないための正しい知識と徹底した対策をご紹介します。

インフルエンザとノロウイルス、知っておきたい感染のルール

インフルエンザもノロウイルスも、感染力が非常に強く、私たちの日々の暮らしに大きな影響を与えます。もしご家族の誰かが感染してしまったら、「いつまで休むべき?」「どうやって家での二次感染を防ぐの?」と不安になりますよね。

それぞれのウイルスの特徴と、療養の目安を知っておきましょう。

インフルエンザの場合:学校は何日休む?

インフルエンザは、38℃以上の高熱や全身の倦怠感が特徴で、症状が重くなることもあります。

出席停止期間の目安は、お子様は、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児の場合は3日)を経過するまでは、学校や幼稚園、保育園を休まなければなりません。これは、学校保健安全法で定められた「出席停止」の期間です。

「発症した日」とは、熱が出始めた日や症状が出始めた日のことです。この発症した日を「0日目」と数えます。例えば、月曜日に発熱した場合は、月曜日が0日目。発症から5日目にあたる金曜日までが経過します。


さらに、熱が下がった日を「0日目」と数え、その翌日を1日目、翌々日を2日目と数えます。

もし水曜日に解熱したなら、水曜日を0日目とし、木曜(1日目)、金曜(2日目)と数えるため、土曜日から登校・登園が可能になります。つまり、どんなに早く熱が下がったとしても、最低でも発症から5日間は休む必要があります。


登校・出勤の際の注意点:学校によっては「登校許可書」「治癒報告書」の提出を求められる場合もありますので、事前に学校に確認しておきましょう。会社についても、独自の規定がある場合がありますので、上司や総務の方に相談してくださいね。自己判断で出勤・登校せず、必ず規定に従いましょう。

ノロウイルスの場合は:症状が治まっても油断は禁物!

ノロウイルスは、強い吐き気や激しい下痢、腹部のおなかの張り、発熱(軽度の場合が多い)を伴う胃腸炎が特徴です。

登校・出勤の目安は、ノロウイルスには、インフルエンザのような明確な出席停止期間の定めはありません。

しかし、感染力が非常に強いため、嘔吐や下痢などの症状が治まり、普段の食事ができるまでは、登校・出勤を控えるのが賢明です。

厚生労働省の保育所における感染症対策ガイドラインでも、症状が治まるまで登園を避けることが推奨されています。 完治後も注意が必要なのが、 症状が消えてから48時間が経過すれば「完治」と判断されます。

しかし、ノロウイルスは症状が治まっても、体からは2〜3週間ほどウイルスが排出され続ける可能性があります。この期間も、手洗いや除菌を徹底し、感染を広げないよう十分注意が必要です。

キエルキン
キエルキン

ちなみにアルコールではノロウイルスに効果はほとんどありません。だからキエルキンを使って対策がオススメです!

家庭内での二次感染を防ぐ!効果的な除菌・ウイルス対策術

ご家庭にウイルスを持ち込まないことが一番ですが、もし感染してしまったら、ご家族への二次感染を防ぐことが非常に重要です。特に、感染者が使用する場所の除菌は徹底しましょう。

飛沫・接触感染を防ぐ基本対策


マスクの着用:感染者の方は必ずマスクを着用し、飛沫感染を防ぎましょう。看病する方も、感染者の飛沫が気になる場合はマスクを着用することをおすすめします。

こまめな手洗い:石鹸を使った丁寧な手洗いは、感染予防の基本です。特に、感染者のケアをした後や、共有スペースを触った後は必ず手洗いを行いましょう。

個室での療養:可能であれば、感染者の方には個室で過ごしてもらい、他のご家族との接触を最小限に抑えましょう。

換気と加湿:お部屋の換気を定期的に行い、加湿器を使って湿度を50〜60%に保つことで、ウイルスの活動を抑える効果が期待できます。

キエルキンの活用についても合わせてお試しください!

キエルキンの具体的な使用方法について

ドアノブやスイッチに:感染者が触れる場所は、スプレーして拭き取れば清潔に保てます。


おもちゃ類に:直接スプレーして拭き取れば、お子様が口にするものも安心です。

嘔吐物の処理に:ノロウイルスの場合、嘔吐物の中に大量のウイルスが含まれています。キエルキンをたっぷりかけてから処理することで、ウイルスの拡散を防ぎます。処理後も、周りをしっかり除菌しましょう。

空間除菌・消臭に:専用の噴霧器(加湿器)を使えば、お部屋全体の除菌・消臭ができます。

※噴霧器での希釈について:専用加湿器に入れる場合は、原液の3〜4倍に希釈してお使いください。必ずキエルキン専用の噴霧器をご利用ください。


ペット用品や粗相の処理に:ペットのケージやトイレのニオイ対策、粗相の後の除菌・消臭にも効果的です。

他にも汎用性広くご使用することができます!詳しくは下記からどうぞ!

職場や学校での感染拡大を防ぐために

アメリカのアリゾナ大学で行われた興味深い研究結果をご紹介します。オフィスで働く80人のうち1人の手にインフルエンザや胃腸炎の「疑似」ウイルスを付着させ、普段通り仕事をしてもらったところ、わずか4時間後には、ドアノブやコピー機、キッチンの共有スペース、そして約50%もの人々の手から疑似ウイルスが検出されたそうです。

さらに、業務終了時には、構造的に強固な胃腸炎疑似ウイルス(ノロウイルスなど)が実に全体の70%まで広がっていたという結果が出ています。

この研究結果から分かるのは、せきやくしゃみなどの飛沫だけでなく、手から手への接触感染がいかに早く広がるかということです。知らず知らずのうちに、私たちは様々な場所に手を触れ、ウイルスを広げてしまう可能性があります。

もしご自身やお子様がインフルエンザやノロウイルスに感染してしまったら、症状が治まっても、念のため数日間は周りへの配慮を続けることが大切です。無理をして学校や仕事に行くことは、かえって集団感染のリスクを高め、社会全体の生産性を低下させてしまうことにもつながりかねません。

ご自身の体調が回復したら、医師の診察を受けて「完治」の許可をもらってから、登校や出勤を再開することをおすすめします。あなた一人の行動が、家族や友人、同僚、そして地域全体の健康を守ることにつながります。

参考:Assessing Flu and Norovirus Virus Transfer and Persistence in the Office

まとめ

インフルエンザもノロウイルスも、感染力が強いからこそ、正しい知識と行動で感染拡大を防ぐことが重要です。熱が下がったからといってすぐに活動を再開するのではなく、発症からの日数や症状の有無をしっかりと確認し、体内のウイルスが排出されなくなるまで療養に努めましょう。

ご家庭での二次感染対策には、安全性の高い「キエルキン」を活用して、徹底した除菌・ウイルス対策を行うことがとても有効です。家族みんなが安心して過ごせるよう、日頃から感染症対策を意識してくださいね。

以上、インフルエンザ・ノロウイルスから家族と暮らしを守る徹底対策についてお話をしました。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!

 

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天然痘が過去の病気に?ウイルスと人類の歴史から学ぶ「共生」の道https://ex-clothes.com/kierukin/infection/smallpox/Sat, 14 Jun 2025 04:39:43 +0000https://influ-noropedia.com/?p=562

お子さんの健康は、ご家族にとって何よりも大切なことですよね。目に見えないウイルスや菌との戦いは、日々の生活の中で避けては通れないテーマです。テレビやインターネットでは、新しい感染症の情報が飛び交うこともあり、「一体、何に ... ]]>

お子さんの健康は、ご家族にとって何よりも大切なことですよね。目に見えないウイルスや菌との戦いは、日々の生活の中で避けては通れないテーマです。テレビやインターネットでは、新しい感染症の情報が飛び交うこともあり、「一体、何に気をつければいいの?」と不安になることもあるかもしれません。

今回は、かつて人類を大いに苦しめ、多くの命を奪ったけれど、今では「過去の感染症」となった天然痘ウイルスのお話を通して、私たちがどのようにウイルスと向き合ってきたのか、そしてこれからもどのように共生していくべきなのかをお伝えいたします。

かつて人類を脅かした「巨大ウイルス」天然痘

天然痘ウイルスは、その名の通り少し「巨大」なウイルスで、かつては世界中で多くの命を奪ってきました。その姿は卵型で、通常のウイルスよりもかなり大きいことが特徴です。

もし今、天然痘が流行したら…本当に恐ろしいことですよね。感染すると、まず高熱が出て、その後、顔を中心に全身に豆粒のような発疹が広がり、最終的には膿を持つ水ぶくれになります。

重症化すると、内臓からの出血や呼吸困難を引き起こし、発病からわずか1週間ほどで命を落とす可能性もある、非常に危険で恐ろしい感染症でした。

しかし、この天然痘は1980年にWHO(世界保健機関)によって世界中で撲滅が宣言され、今ではワクチン接種の必要もなくなりました。

これは、人類が力を合わせてウイルスに打ち勝った、まさに素晴らしい歴史的快挙なんです!私たちが生活する現代社会では、もう心配する必要のない病気ですので、どうぞご安心ください。

キエルキン
キエルキン

他の恐ろしいウイルスも天然痘のように撲滅できるといいですよね!

このウイルスは、現在、安全管理が徹底されたごく一部の研究機関でのみ、厳重に保管されています。天然痘の撲滅は、人類が未来の感染症とどう向き合うべきかを示す、希望の光とも言えるでしょう。

天然痘撲滅への道のり:ワクチンの誕生

天然痘の撲滅には、「ワクチン」が非常に大きな役割を果たしました。その歴史は、今から200年以上も前に遡ります。科学の力と、人々の生活の中でのささやかな気づき、そして世界規模での協力体制が、いかに感染症を克服する上で重要であったかを教えてくれます。

18世紀後半のイギリスでは、天然痘が猛威を振るい、多くの人々が苦しんでいました。そんな中、エドワード・ジェンナーというお医者さんが、ある不思議なことに気づきます。

それは、当時、天然痘が流行する中で、牛の乳搾りをする酪農の女性たちが、牛からうつる牛痘(ぎゅうとう)という、天然痘に似た軽い症状の病気にかかると、なぜか重い天然痘にはかかりにくい、ということでした。牛痘は、腕などに軽い発疹ができる程度で、命に関わるような病気ではありませんでした。

ジェンナーさんはこの現象に注目し、1796年に、牛痘にかかった人の膿を健康な少年に接種するという、当時としては画期的な実験を行いました。すると、その少年は牛痘にかかった後、天然痘ウイルスを接種しても重い症状が出ず、天然痘にかかることがなかったのです!この発見は、まさに「奇跡の発見」と言えるでしょう。

これが、世界で初めての「天然痘ワクチン」の開発へと繋がり、多くの命が救われることになりました。

「ワクチン」という言葉の語源も、ラテン語で「牛」を意味する「vacca(ヴァッカ)」から来ていると言われています。その後、ワクチンの改良が重ねられ、WHOが主導する世界規模での大規模な予防接種キャンペーンが行われたことで、ついに天然痘は地球上から姿を消したのです。

この成功は、その後のポリオなど、他の感染症対策にも大きな影響を与え、現代の予防接種の基礎を築きました。

なぜ人類は、昔よりも感染症にかかりやすくなったの?

天然痘の撲滅は喜ばしいことですが、実は昔(狩猟時代)に比べると、現代の方がさまざまな感染症にかかりやすい環境にあると言われています。私たちの生活が豊かになり、社会が発展するにつれて、ウイルスや細菌との新たな関係が生まれてきたのです。

狩猟時代の人々は、食料を求めて移動しながら暮らしていました。そのため、一つの集団の人数は少なく、感染症が広まる機会も限られていたと考えられています。

重い病気にかかった人は、集団から離れていくこともあり、感染拡大のリスクが低かったとも言われています。集団の規模が小さく、常に移動していたため、病原体が長期間とどまることが難しかったのですね。

しかし、農業が始まり、人々が一ヶ所に定住し、食料の確保が容易になると、人口が爆発的に増加しました 人々が密集して暮らすようになると、状況は一変します。

  • 排泄物との接触が増える: 定住生活では、排泄物の処理が追いつかず、衛生状態が悪化することがありました。糞便などと触れる機会が増えることで、そこから寄生虫や細菌などの感染症が広まりやすくなったのです。
  • 動物との距離が近くなる: 農業で得た作物を貯蔵するようになると、それを狙ってネズミや小動物が集まるようになりました。これらの動物が持っている病原菌(ライム病、ペスト、野兎病など)が人の社会に持ち込まれ、感染症の発生に繋がりました。
  • 家畜からの感染: 牛、豚、鶏、羊、ヤギなどの家畜を飼い始めるようになったことも、新たな感染症が人にうつる大きなきっかけとなりました。実は、私たちが今も悩まされている多くの感染症は、家畜由来だと言われています。例えば、牛からは天然痘が、アヒルからはインフルエンザが、豚や犬からは百日咳が人へと感染したと考えられています。これらの動物にとっては無害なウイルスや細菌でも、人間に感染すると病気を引き起こすことがあるのです。

このように、私たちの生活スタイルが変化し、動物との距離が近くなったことで、ウイルスや菌も新しい環境(私たち人間)に適応し、さまざまな感染症が生まれたのです。

ウイルスは、私たち人間にどうやって適応していくの?

ウイルスが人間に感染し、さらに人から人へと広がるようになるまでには、いくつかの段階があると考えられています。これは、ウイルスが私たちという新しい「宿主(しゅくしゅ)」に適応していくプロセスとも言えますね。

科学的には明確に区切られているわけではありませんが、その特徴を理解するために、大きく5つのステージに分けて考えることができます。

ウイルスが人間に適応する5つのステージ

  • 第1ステージ(適応準備ステージ): この段階では、感染症は家畜や野生動物から、引っかき傷や噛み傷などを通じて人に直接感染します。しかし、まだ人から人へは感染が広がりません。例えば、一部のレプトスピラ症や猫ひっかき病などがこれにあたります。
  • 第2ステージ(適応初期ステージ): 人から人への感染が起こるようになりますが、まだ感染率は低く、流行は自然に収束していくことが多いです。過去のSARS(重症急性呼吸器症候群)やカリニ肺炎の一部などがこの段階にあたると考えられます。
  • 第3ステージ(適応後期ステージ): ウイルスが人への適応をさらに進め、定期的に感染を引き起こすようになります。エボラ出血熱やライム病などがこのステージの例として挙げられます。この段階では、まだ動物からの感染も起こりえます。
  • 第4ステージ(適応ステージ): この段階になると、ウイルスは人間に完全に適応し、人だけで存在できる感染症となります。天然痘やHIV(エイズの原因ウイルス)、麻疹(はしか)などがこれにあたります。これらのウイルスは、人間がいなければ生き残ることができない、まさに「人間のウイルス」と言えるでしょう。
  • 第5ステージ(過度適応ステージ): 人間に適応しすぎたために、人の生活様式や環境の変化にウイルスが適応できなくなり、次第にウイルスが消えていく段階です。例えば、成人T細胞白血病ウイルスの一部などが、この可能性を示唆しています。これは、ウイルスが人間という環境に過度に適応した結果、特定の条件下でしか生き残れなくなるためと考えられています。

これらのステージからわかるように、新たに出現する感染症もあれば、社会から消えていく感染症もあり、ウイルスと私たちの関係は時代によって常に変化し続けています。

長期的に見て、ウイルスは弱毒性になっていくの?

病原体からすると、感染者が元気で動き回り、他の人に感染を広げてもらう方が、子孫を増やし、生き残るために有利です。インフルエンザや風邪のように飛沫感染する可能性があるものは、症状が軽ければ感染者も普段通り活動しやすいため、ウイルスが広がりやすくなります。

従って、長い期間で見ると、インフルエンザウイルスなども症状が軽くなっていく可能性があると言われています。

一方で、短期的に見ると、流行が爆発的に起きるような環境であれば、強毒性で重症化を引き起こす可能性も示唆されています。感染力の強いウイルスほど、その傾向があるかもしれません。

しかし、非常に毒性が強く、感染するとすぐに宿主を殺してしまうようなウイルスは、自分自身も宿主とともに消滅してしまうことになります。

例えるなら、自分の住み家を自分で壊してしまうようなものです。そのため、長い期間を経て、ウイルスは宿主と共存関係を築くために、潜伏期間を長くして感染効率を高め、致死性を下げるような、弱毒性のウイルスに変化していくと考えられています。

もしかしたら、将来的に、私たちとウイルスがより良い形で「共生」できる日が来るかもしれません。今私たちを悩ませるウイルスも、いつか私たちを守る存在になる可能性だってあるのです。

病原体との戦いを大きく変えた「抗生物質」の発見

感染症との戦いにおいて、ワクチンの開発と並んで、人類の歴史を大きく変えたのが「抗生物質」の発見です。特に、最初の抗生物質であるペニシリンの登場は、細菌感染症の治療に革命をもたらし、多くの命を救いました。

1929年、イギリスの細菌学者アレクサンダー・フレミング氏は、研究室で実験中に、偶然あることに気づきました。

それは、培養皿に生えた青カビ(アオカビ)が、隣に培養していたブドウ球菌という細菌の増殖を阻害している、という現象でした。培養皿の中には、青カビの周りにだけ、ブドウ球菌が繁殖できない透明な領域があったのです。

フレミング氏はこの現象から、青カビが何らかの抗菌作用を持つ物質を産生していると考え、その物質を「ペニシリン」と名付け、その発見を論文として発表しました。

しかし、その時点ではまだ、ペニシリンを薬として使える形にすることはできませんでした。

その後、1940年代に入り、エルンスト・ボリス・チェーン氏(ドイツ)とハワード・フローリー氏(オーストラリア)によって、ペニシリンの治療効果と化学組成が詳細に明らかにされ、ついに抗生物質として大量生産できるようになりました。

多くの命を救った「ペニシリン」

ペニシリンは、第二次世界大戦中に多くの負傷兵に使用され、その効果は絶大でした。それまでの戦争では、銃で負った傷よりも、その傷口から感染する細菌感染症によって命を落とす兵士の方が多かったのですが、ペニシリンが使われるようになってからは、感染症による死者数が銃弾による死者数を下回る、という歴史上初めての出来事を実現しました。

これまでなら感染症で命を落としていた人々が、ペニシリンによって救われたのです。

このペニシリンの開発を皮切りに、さまざまな感染症に効く抗生物質の研究が進められ、細菌による多くの病気(例えば、肺炎や結核、破傷風など)が治療できるようになりました。また、細菌だけでなく、ウイルスに対する「抗ウイルス薬」の研究も、現在まで進化し続けています。

抗生物質は、細菌感染症に対する強力な武器として、私たちの健康を守る上で今も欠かせない存在となっていますが、使いすぎによる耐性菌の問題も浮上しており、その適切な使用が求められています。

まとめ

天然痘の撲滅は、人類が協力し、科学の力でウイルスに立ち向かった素晴らしい例です。そして、ペニシリンなどの抗生物質の発見もまた、細菌感染症との戦いにおける大きな進歩でした。これらの歴史から、私たちは病原体との戦い方だけでなく、彼らとの「共生」という視点も学ぶことができます。

現代社会では、多様な感染症が存在しますが、私たちは日々の生活の中でできる対策をしっかり行うことで、ご家族の健康を守ることができます。例えば、基本的な手洗いやうがい、適切な換気はもちろん、キエルキンのような安心できる除菌・消臭剤を上手に活用して、お家の中を清潔に保つことも、ご家族みんなの安心に繋がる大切な一歩です。

以上、天然痘が過去の病気に?ウイルスと人類の歴史から学ぶ「共生」の道についてお話をしました。

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