新型コロナウイルスに関する次亜塩素酸水の研究結果や情報をまとめました。
その他カテゴリの次亜塩素酸に関する研究論文一覧まとめはこちらからどうぞ!
日本での次亜塩素酸水と新型コロナウイルスに関する研究
タイトル | ジャーナル | リンク |
新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明 | 帯広畜産大学新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の不活化効果を証明 | |
次亜塩素酸水(pH5.5、有効塩素濃度40ppm)による新型コロナウイルスの不活化 | 北海道大学玉城名誉教授と北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター | |
新型コロナウイルスに対するイオン交換法⽣成による次亜塩素酸⽔の効果(下記要約有) | 宮崎大学の次亜塩素酸水溶液の研究内容 | |
新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の結果について | NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構研究)が最終発表した内容 | |
次亜塩素酸溶液はSARS-CoV-2に対する強力な抗ウイルス剤 | Journal of Applied Microbiology | Hypochlorous acid solution is a potent antiviral agent against SARS-CoV-2 |
「新型コロナウイルスに対するイオン交換法⽣成による次亜塩素酸⽔の効果」
研究結果概要
①次亜塩素酸水溶液100-200ppmでは、完全にウイルスを 0 にする。
②50ppmでも 99.9%、25ppmでも 97.2% 抑制することが分かった。
「新型コロナウイルスを用いた代替消毒候補物資の有効性評価にかかる検証試験の結果について」
研究成果概要
新型コロナウイルスを用いた検証で、一定濃度以上の次亜塩素酸水※1が消毒に有効と判明した。
①次亜塩素酸水(製造方法※2によらず):有効塩 素濃度35ppm以上 ②ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム:有効塩素 濃度100ppm以上
※物品の消毒を行う際には、物品の表面の汚れ(皮脂、 動植物脂等)を取って使用するとより効果的である。
「次亜塩素酸溶液はSARS-CoV-2に対する強力な抗ウイルス剤」
研究成果概要
大阪府立大学は、イオン交換(特許製法)により生成された弱酸性次亜塩素酸による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果について検証し、その成果を論文発表した。
①弱酸性次亜塩素酸(56.3 ppm)で10秒間処理することにより、感染性のSARS-CoV-2のウイルス力価(ウイルスの感染力を示す量)は、100,000分の1以下に低減し、残存ウイルスは検出限界以下となった。
②唾液と同じ濃度の蛋白質存在下で、弱酸性次亜塩素酸(59.4 ppm)で10秒間処理することにより、感染性のSARS-CoV-2のウイルス力価(ウイルスの感染力を示す量)は、100,000分の1以下に低減し、残存ウイルスは検出限界以下となった。
③弱酸性次亜塩素酸は、125 ppmの濃度において10分間、または250 ppmの濃度において5分間処理することで、ガラス上の乾燥した感染性のSARS-CoV-2(飛沫した唾液が乾燥した状態を想定)のウイルス力価(ウイルスの感染力を示す量)を100,000分の1以下に低減し、残存ウイルスは検出限界以下となった。