キエルキンが圧勝!次亜塩素酸ナトリウムと比較して分かる安全性や効果の違い

多くの家庭でも使われており、服の漂白、浴槽や壁のカビ落としなどで有名な「次亜塩素酸ナトリウム」と除菌・消臭アイテムとして注目されている「次亜塩素酸水」キエルキンは、名前が似ているだけでなく、どちらも除菌に有効的なものなので、混同している方も多くいらっしゃいます。

ただし、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水では全く違う物質となり、使用方法も違います。混同したまま使用してしまうと大変危険なことをご存じでしょうか?

こちらの記事では、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水(キエルキン)の安全性や効果の違いについて簡単にお伝えいたします。

まずは、「キエルキン」と「次亜塩素酸ナトリウム」を比較して見てみましょう。

キエルキンと次亜塩素酸ナトリウムの比較

次亜塩素酸水(キエルキン)
次亜塩素酸ナトリウム
比較
名前次亜塩素酸水(キエルキン)次亜塩素酸ナトリウム
pH(ペーハー)※1弱酸性アルカリ性
ウイルスへの効果
細菌への効果
消臭力
安全性お水に戻り安全性が高い皮膚に刺激有
換気・ゴム手袋が必須
消費期限有り(約3ヵ月)有り(約11ヶ月~3年)
微生物汚染※2発生リスクが【低】発生リスク【中】

1 pH(ペーハー)

弱酸性の特徴

人間のお肌も弱酸性で、触れたとしても問題がなく肌への刺激がほとんどありません。

アルカリ性の特徴

ヌルヌルした感触のものや、皮膚のタンパク質を侵し、浸透しながら深部まで達し皮膚の組織を損傷するものが多い。

※2 微生物汚染:ある対象物に微生物が混入して、生存もしくは増殖することです。特に医療現場で問題になります。

キエルキンの方が菌・ウイルスに対する効果が高い

キエルキンは次亜塩素酸ナトリウムでも除菌できない一般細菌、ウイルスに関しても効果を発揮します。また、次亜塩素酸は菌類史上最強と言われている芽胞菌をも除菌することが可能となります。

そもそも芽胞菌(細菌芽胞)とはどんな菌かと言うと、殻に包まれている菌で『薬剤に対する抵抗が極めて強く』『100℃の加熱にもかなりの時間耐えることができ、さらに『乾燥にも強く』、乾燥状態で数十年間死滅しなかったという例もあります。

キエルキン
キエルキン

次亜塩素酸水は過去にバイオテロ(炭疽菌)などに使用された菌も除菌することが可能となります。

                     下図が芽胞菌の構造となります。

芽胞菌に関して詳しく知りたい方は、下記リンクから確認してみてください。

次亜塩素酸のメカニズム

次に、次亜塩素酸水のメカニズムを説明します。菌・ウイルスから電子(電気を帯びた非常に小さい粒のこと。全ての物質(人でも物でも)に存在します。)を奪う能力があり、電子を奪われたものは、生きていけないため、除菌することができます。

言葉で説明はしましたが、何のことか分からないと思いますので、下の図を見てください。

次亜塩素酸水は、簡単にいうとH2O(お水)とCL+(塩素ラジカル 普通は、CL-の状態である。)からできており、この塩素ラジカルが、菌・ウイルスから電子を奪い、除菌することができるのです。繰り返しになりますが、電子を持たない物質は、この世の中には存在しません。そのため、世の中を騒がしたコロナウイルスや、今後世界を驚かすような菌・ウイルスが発生しても、キエルキンは、菌・ウイルスに電子がある限り(電子のない物質はありえませんが)、絶対に負けません。

詳細なメカニズムについては、別の記事で言及しているので、詳しく知りたいよという方は、下記リンクから確認してみてください。

一方、次亜塩素酸ナトリウムは、コロナウイルス・インフルエンザウイルス・ノロウイルス・一般細菌に対して効果は見られるものの下図のような結核菌・細菌芽胞 に対しては十分な殺菌効果が得られない場合があります。

次亜塩素酸ナトリウムは大体の菌、ウイルスに対して効果が見られるものの、炭疽菌、CD菌、セレウス菌などの強い菌に対しては効き目がありません。

また、アメリカ合衆国環境保護庁は、次亜塩素酸ナトリウムに比べて次亜塩素酸は70~80倍の効力があると発表しています。

引用:アメリカ合衆国環境保護庁

キエルキンとアルコールを比較している記事もありますので、詳細を知りたい方は下記のURLをクリックしてください。

アルコールの効果については、下記を参照ください。

参考:キエルキンが圧勝!アルコールと比較して分かる安全性や効果の違い

キエルキンの方が安全性面でも高い

除菌力はキエルキンに軍配が上がりましたが、安全性の面ではどうなのかどうなのか説明していきます。

キエルキンは、菌・ウイルスを除菌・除去・不活化した後にお水に戻る性質がございます。なので、『ご家庭で小さなお子さんが近くに置いてあったスプレーを間違って飲んでしまった…』としてもお水に戻り、残留性もないため身体に全く影響はありません。また、肌と同じ弱酸性で手荒れもなく、安心してご使用することができます。

また、次亜塩素酸は、カット野菜の除菌を目的とした食品添加物としても厚生労働省で認められています。さらには、飲むことが可能になるよう水道水の品質を保つための成分としても使用されています。
菌には除菌効果を示し、人には無害となる、蛇口から直接飲める衛生的な水を支えている大切な成分です。

※販売して10年以上経ちますが、異常を感じたという方はいらっしゃいませんが、万が一、異常を感じた場合は医師に相談してください。

キエルキン
キエルキン

安全性のエビデンス(実験結果)もすべて取得しています。

一方、次亜塩素酸ナトリウムは、肌に直接触れてしまうと皮膚を溶かしてしまうため、使用するにあたり注意が必要です。さらには、酸性の液体が混ざってしまうと塩素ガス(有毒なガス)が発生してしまう可能性があり、商品の表紙には『混ぜるな危険』と大きな文字で間違いがないよう表示しています。

ましてや、次亜塩素酸ナトリウムを誤飲してしまうと大変危険なので必ずお子様の手の届かない場所に必ず保管してください。

誤飲と言えば、2023年9月、飲食店で次亜塩素酸ナトリウムが入ったお水をお客様に提供してしまい、お客様は一気にお水を飲んでしまい、時間が経過するにつれて、どんどん喉の痛みが激しくなり病院に搬送されました。そして救急医の診断で、漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムの誤飲による急性中毒であり、腐食性食道炎や食道穿孔の危険があり、集中治療のうえ、経過観察のために3日~5日の入院を要するという事件がございました。皆さまも取扱には十分注意してください。

次亜塩素酸ナトリウムついて詳しくは後述します。

結論:除菌力・安全性においてもキエルキンが勝っているということが言えます

消費期限はどう?

除菌力と安全面では軍配が上がったキエルキンでしたが、消費期限はどうでしょうか?

キエルキンは、お水に戻るという安心な面があるものの、時間の経過とともに、お水に戻ってしまうため、効果がなくなってしまいます。そのため、使用期限は3カ月となっています。

ただし、3カ月を過ぎたらすぐに効果がなくなるというわけではないので、使い切れない!!ということのないよう、様々な用途がありますので、HPにもある「キエルキンの使い方」を確認してみてください。

次亜塩素酸ナトリウムは、使用期限が存在しない。と思われがちですが、消費期限があり、商品にもよりますが約11ヶ月~3年程度に設定しているものが多いです。

取り扱いにさえ気を付ければ、「気づいたら効果がなくなっていた。。」というようなことはないので、保管に関しては、ご安心して使っていただけると思います。

 この点に関しては、次亜塩素酸ナトリウムの方が消費期限が長く、保存には適しているということが言えるでしょう。

キエルキンとは

そんなキエルキンは、次亜塩素酸と純水のみで生成した200ppmの弱酸性次亜塩素酸水です。医師会病院であるおんが病院と共同研究の末に誕生しました。キエルキンについての概要は下記からどうぞ!

キエルキンとは
安全性エビデンス一式

一般社団法人日本食品分析センターや株式会社ボゾリサーチセンターなどの複数の第三者機関による菌・ウイルスに対する有効性や安全性のエビデンスを取得しております。

下記にキエルキンのエビデンスをまとめております!

エビデンス一覧

キエルキンの除菌メカニズム

上記でも既にリンクを貼っていますが、こちらからもどうぞ!

詳細なメカニズムについては、同様に詳しく知りたい方は、下記リンクから確認してみてください。

厚生労働省が公表している資料の中で『次亜塩素酸水』、『次亜塩素酸ナトリウム』、『塩化ベンザルコニウム』の除菌効果試験が行われています。

結果、どの溶液もほとんどの細菌に対して殺菌効果が見られましたが、枯草菌(芽胞菌)を殺菌できたのは次亜塩素酸水のみでした。

使用した濃度と条件は下記です。

・次亜塩素酸水:有効塩素濃度 57ppm、pH5.2(23℃)(※キエルキンは200ppm、pH6.8)

・次亜塩素酸ナトリウム液:200ppm

・塩化ベンザルコニウム液:500ppm

〇 除菌ができている※検出限界不可(菌が見つかりませんでした)

△ 多少の除菌ができている

× 除菌できていない

検体試験菌1分後3分後5分後
次亜塩素酸大腸菌
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
次亜塩素酸黄色ブドウ球菌
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
次亜塩素酸MRSA
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
次亜塩素酸サルモネラ
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
次亜塩素酸緑膿菌
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
次亜塩素酸レンサ球菌
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム

上の表のでは、3つの検体で、すべての菌を除菌できていることが分かります。それでは次に下記の表を見てみましょう。

検体試験菌1分後3分後5分後
次亜塩素酸枯草菌(芽胞)
次亜塩素酸ナトリウム×××
塩化ベンザルコニウム×××
次亜塩素酸カンジダ
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム
次亜塩素酸黒コウジカビ
次亜塩素酸ナトリウム
塩化ベンザルコニウム

芽胞菌に関しては、次亜塩素酸以外の検体では効果がないと実験結果がでております。

引用:厚生労働省「次亜塩素酸水」

次亜塩素酸ナトリウムとは

次亜塩素酸ナトリウムとは、消毒剤の一種で多くの家庭で見受けられる塩素系漂白剤の主成分でもあります。使用方法としては、殺菌や染み抜き、衣服の漂白、水場のカビの除去に効果を発揮します。また、安価で扱いやすいため広く消毒に用いられています。

性質

次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性という性質で、タンパク質などを溶かす作用があります。

実感された方もいると思いますが、人間の皮膚はたんぱく質でできており、ゴム手袋を装着せず次亜塩素酸ナトリウムを直接触わると、ぬるぬるしたことはございませんか??それは皮膚が溶けているという証拠となります。

人体に与える影響

次亜塩素酸ナトリウム製剤が皮膚についたり眼に入ったりした場合、手当が遅れると皮膚壊死や失明に至る可能性があります。

材質に与える損傷性

次亜塩素酸ナトリウムには金属腐食性があるため、金属製品への使用を避けるか、使用後の十分なすすぎ・水拭きをおすすめします。
また漂白剤効果も高いため、色柄物の繊維製品や木製品に使用すると色合いを損ねることがあります。

安定性

次亜塩素酸ナトリウムは温度、光、重金属などの影響を受け、経時的に分解し、含量が低下することから、保管時は直射日光を避け、高温の場所に置かないようにしてください。

以上が次亜塩素酸ナトリウムの特徴となります。

次亜塩素酸ナトリウムの除菌メカニズム

次に、次亜塩素酸ナトリウムの除菌メカニズムについて説明します。

次亜塩素酸ナトリウムは、大きく分けて2つの力で菌やウイルスを除菌・除去しています。

1つ目はアルカリ性の力です。
上記、次亜塩素酸ナトリウムとは?の性質でも説明しましたが、アルカリ性にはタンパク質を溶かす働きがあり、菌の周りにある線毛(せんもう)と言う毛を溶かし攻撃することにより菌を除菌することができます。

2つ目は塩素の力です。
塩素には、細菌が持つ細胞壁や細胞膜、組織の化学的性質を変化させ、分解して「酵素」を破壊する力があります。この「酵素」は細菌が生きて活動していくために必要不可欠なもので、これを壊されてしまうと細菌も壊れ、結果として除菌される形になります。

こうした、除菌メカニズムを有する次亜塩素酸ナトリウムですが、身の回りにおける菌・ウイルスの除菌はどうでしょうか。今回はご家庭内でお困りの方も多い、カビについて焦点を当てて除菌作業・予防方法を説明します。

目にみえるカビには次亜塩素酸ナトリウム

まず、カビが発生する原因としては、カビは湿度が高い場所を好み、その高い湿度を維持し続けることにより、増殖してどんどん大きくなってしまいます。なので次亜塩素酸ナトリウムを使用する前に、カビを発生させないためにも換気が必須となります。家を長い間不在になる場合には、換気扇を回しておくだけでも効果はあります。特に、浴室など湿気がこもりやすい場所は、使用後に必ず換気扇を回すなど、積極的に換気を行うことでカビの予防につながります。

ただ、換気を行ったとしても、どうしてもカビは発生してしまいます。ここで次亜塩素酸ナトリウムの出番です。

カビが発生した際には、塩素系の漂白剤、キッチンハイター(次亜塩素酸ナトリウム)の使用をオススメします。※使用の際には手袋とマスクを着用して作業を行ってください。

カビはさまざまな病気を引き起こすこともあるので、見つけたらすぐに除去し、カビの生えにくい環境を作るようにすることをおすすめします!

カビの予防には換気とキエルキン!

上記でもお伝えしました通り、カビの発生を予防するためには、換気が必須となりますが、プラスαでキエルキンを使用することにより、さらにカビの予防を促進させることが可能となります。

お風呂上がりの水回りにキエルキンを吹きかけておくだけでカビの予防ができます。

キエルキンはカビ(真菌類)にも効果がありますが、注意が必要なのがカビが目視できる状態の時にはカビが何層にも重なっているので、表面的にはやっつけることができても奥の奥までは浸透していきません。

そのため、キエルキンを使用する際は目に見えるカビをやっつけるというよりも、カビが目に見えてこないように予防のためにスプレーを定期的にして乾燥をさせることが一番効果的に使用できます。

哺乳瓶の除菌は次亜塩素酸ナトリウムとキエルキンどちらが有効?

上記では、カビの除去方法、予防方法を説明しましたが、ご家庭に小さなお子様がいらっしゃる方は、哺乳瓶の除菌に手間がかかると思っている方も多いと思います。次は、哺乳瓶の除菌方法や次亜塩素酸ナトリウムとキエルキンどちらの方が手間がかからないのか説明します。

次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン)で除菌する方法

哺乳瓶の除菌には、代表例を挙げるとするとミルトン(Milton)です。

除菌方法としては、ミルクを飲み終わった哺乳瓶を洗浄し、水ですすぎ、水道水と適量のミルトン(液体)を希釈させ、1時間以上のつけ置きをすると除菌が完了します。

キエルキンで除菌する方法

飲み終わった哺乳瓶を洗浄し、水ですすぎます。ここまでは、ミルトンと同様ですが、その後、キエルキンスプレーボトルでまんべんなく吹きかけて、そのまま乾燥させるまたは、水ですすぎ乾燥させると除菌完了となります。

以上の説明から、次亜塩素酸ナトリウムは水道水と希釈をしたりつけ置きに1時間以上が必要ですが、キエルキンは希釈する必要がなく、キエルキンが菌に触れてしまえば、瞬時に反応するため、つけ置きの必要もございません。

つまり、哺乳瓶の除菌に関しては、次亜塩素酸ナトリウムよりも、キエルキンの方が除菌に対して、手間を省くことができます。

まとめ

最後にキエルキンと次亜塩素酸ナトリウムの効果と安全性の違いについてまとめます。

・菌やウイルスに対する効果はキエルキンの方が高い

・安全性を比較してもキエルキンの方が高い

・カビを除去するなら次亜塩素酸ナトリウム

・カビの発生を予防するにはキエルキン

お互いの長所と短所を生かしてご活用いただければと思います!

以上、キエルキンが優勢!次亜塩素酸ナトリウムと比較して分かる安全性や効果の違いについてご紹介しました!

キエルキンは、医師会病院との共同研究を経て生まれた安心な除菌剤で除菌以外に強力な消臭効果があり、1回のスプレーで除菌と消臭の2つ効果がありますので一石二鳥でご活用することが可能となります。

また、記事内で紹介した次亜塩素酸を使用した除菌・消臭剤「キエルキン」はこちらのページでお求めいただけます。気になる方はぜひお試しください!